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三菱重工業株式会社、ローム株式会社、凸版印刷株式会社、三井物産株式会社他は5月28日、照明用の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルの事業性検証会社「Lumiotec(ルミオテック)株式会社」を、合弁で設立した。新会社は2009年春からサンプルパネルの製造・販売を開始する計画。その後、事業性を見極めた上で、本格的な量産・販売体制を構築していく。
同社は、各親会社が保有する技術や資源の結集を図って、有機EL照明の事業化を実現していく推進母体として設立した。具体的には、有機ELパネルの更なる性能向上のための開発を加速させるとともに、サンプルパネルの販売を通して、既存光源の代替だけでなく、幅広い用途への応用や、新しい需要開拓の可能性を追求していく。当面の主業務は事業性の検証となるが、照明用有機EL専業会社の設立は、同社が世界で初めて。
同社の資本金及び資本準備金は14億円。三菱重工が51%を出資し、残りをローム(34.0%)、凸版印刷(9.9%)、三井物産(5.0%)、城戸淳二(0.1%)の各社・個人が出資した。社長は三菱重工から重永久夫(機械・鉄構事業本部副事業本部長)が就任した。本社所在地は山形県米沢市で、山形県の支援も受ける予定。当面は従業員20人体制で運営していく。
有機ELパネルは、白熱球・蛍光管などの従来型光源や、LED(発光ダイオード)にはない優れた特長を有し、次世代の照明用光源として期待されている。具体的には、
① 面発光で、極薄・軽量であるため、これまでにない照明デザインや演出を生み出し、住宅やオフィス、店舗、航空機や車両など
の乗り物で、新たな居住空間を創出する。
② 紫外線を含まず均一でムラのない柔らかい光は、肌や目にやさしいばかりでなく、演色性も高いため、美術館や商品ケース、
化粧台などで、安全かつ付加価値の高い照明を実現する。
③ 水銀など有害物を含まないことに加え、将来は蛍光管の電力効率を上回って、省エネルギー化による二酸化炭素(CO2)の削減効果が
期待できる、など。
今回の合弁会社設立は、これまでトレードオフの関係にあるとされてきた、高輝度化と長寿命化を両立させる素子構造の開発や、材料の利用効率を格段に高める高速で大型の製造装置(大型リニア蒸発源式インライン成膜装置)の実現に目処がついたことを受けたもので、今後、照明用有機ELパネルの事業化を強力に推し進めていく。
新会社の概要
社 名 :Lumiotec株式会社
事業内容 :照明用有機ELパネルのサンプルパネル製造・販売とパネル事業の事業性評価
資本金及び資本準備金 :14億円(資本金7億円、資本準備金7億円)
出資者及び出資比率 :三菱重工業(51.0%)、ローム(34.0%)、凸版印刷(9.9%)、
三井物産(5.0%)、城戸淳二(0.1%)
代表取締役社長 :重永久夫(三菱重工業株式会社 機械・鉄構事業本部副事業本部長)
本社所在地 :山形県米沢市八幡原
従業員数 :20人
三菱重工グループについて
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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