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アイスランドから地熱発電設備5基、22.5万kWを一括受注

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 三菱重工業は、アイスランドのレイキャビク電力会社(Orkuveita Reykjavik Energy)から、同社が首都レイキャビク市郊外に建設中の地熱発電所向けに、地熱発電設備5基を受注した。総出力は22万5,000kWで、ドイツのエンジニアリング会社、バルケデュール社(Balcke-Durr GmbH)とのコンソーシアムによるターンキー契約(土建工事のみ除く一括請負契約)。2010年10月から2012年2月にかけ順次運転開始を予定する。アイスランド向け地熱発電設備の受注累計は15基、出力56万5,000kWとなる。また全世界での地熱発電設備の受注累計は100基を超えた。

 今回受注した地熱発電設備は、1基当たりの出力がそれぞれ4万5,000kW。すべてレイキャビクから東へ約30km離れた地熱帯に建設される。アイスランド政府は同地区にアルミ精錬工場の誘致を計画しており、工業用電力の需給逼迫が予想される。この地熱発電所は新設工場に電力を供給する予定。

 蒸気タービンの設計・製作を当社長崎造船所が担当し、発電機は三菱電機、独バルケデュールが冷却設備をそれぞれ製作し、設備の据付・試運転後に引き渡す。取扱商社は三菱商事。

 アイスランドは、地殻がユーラシアプレートと北米プレートに分岐する“地球の割れ目”に位置しており、火山が多く地熱の利用に適している。電力源の約8割は水力発電で、  それ以外はほとんどが地熱発電。石炭や石油などの化石燃料を使う発電はわずかで、クリーンエネルギーでほぼすべての電力を賄っている。

 当社は、日本国内はもちろん、海外でもアイスランドのほか、インドネシア、米国、フィリピンなどで地熱発電設備の受注・納入実績があり、その累計出力は270万kWに及ぶ。これらの実績と技術力をテコに、二酸化炭素(CO2)を全く排出しない自然エネルギーである風力・水力・太陽光発電設備などとともに、地熱発電設備の受注活動に注力する。
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