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大物ワークの狭い奥部も深さ1,400mmまで業界最速で高精度加工

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 三菱重工業は、フロアタイプの横中ぐりフライス盤MAFシリーズに新シリーズを加え、その第一弾として、中ぐり主軸径150mmの「三菱横中ぐりフライスMAF150R」を市場投入した。主軸と2段方式で繰り出されるラムにより、大物ワークの狭い奥部も1,400mmの深さまで加工できるようにしたのが特長。また、早送り速度毎分24,000 mm(X軸)、主軸出力37kWと、同クラスでは国内最高水準を達成して、切削時間を短縮、高い生産性を得ることができる。当社は国内外に幅広い需要を見込み、積極的な拡販を展開していく。

【三菱横中ぐりフライスMAF150R】
 主軸を支えて2段階で繰り出されるラムは、最適な剛性が確保できる400mm角とし、狭い空間の中ぐり加工も、同クラスで最深部まで確実にこなせるようにした。また、大物ワークの高い位置で、高出力の主軸性能を発揮できるよう、コラムとベッドの剛性をアップし、全軸角ガイドや大物構造物はすべて鋳物製とするなど、剛性と高精度を両立させる構成としている。

 毎分24,000mmの早送りは、同クラスの国内競合製品に比べ約2倍の速度。同20,000mm(Y・Z軸)、主軸回転速度3,000回転と、スピーディな加工に対応する。自動割出し機能を備えたアングルヘッドや、5面加工および簡易芯出しなどの加工支援ソフトも充実させ、高精度な5面加工が可能な横中ぐりフライス盤となっている。
 また、潤滑機器は作業者の動線上に集中配置するとともに、すべてのベアリングをミスト潤滑として、メンテナンスフリーを実現したのもポイント。

 MAF150Rは、長期の市場調査に基づく加工現場ニーズを広範に盛り込んだ新鋭機で、一般的な加工や建設機械製造の現場はもちろん、風力発電機や太陽光発電装置の製造現場など多様な分野に幅広い需要を見込む。当社は、国内だけでなく、中国、インドなど新興アジア諸国を中心に海外でも積極的な営業活動を推し進めていく。

三菱横中ぐりフライスMAF150Rの主な仕様

主軸直径

150mm

ラムの大きさ

400×400mm

主軸回転速度

毎分73,000回転

主軸トルク

2,445Nm

主軸電動機出力

3037kW(連続/30分定格)

 

各軸移動量

 

コラム前後(X5,0009,000mm

ラムサドル上下(Y2,5003,500mm

ラム左右(Z700mm

中ぐり主軸左右(W700mm

 

送り速度

NC切削送り110,000mm/分

早送りX24,000mm/分(Xst=5,600mmのみ)

早送りYZ20,000mm/分

早送りW10,000mm/分

送り推力

ZW29,400N

NC装置

FANUC31i

 

外形寸法

3,434mm

長さ10,49514,495mm

高さ6,1287,128mm

本体重量

35,000kg



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