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ターボ冷凍機 年間600台生産体制を構築
新組立工場が1日、竣工

発行 第 4746号
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 三菱重工業が、冷熱事業本部高砂工場(兵庫県高砂市)で建設を進めてきたターボ冷凍機の新組立工場が1日、竣工する。これにより、当社のターボ冷凍機生産能力は現状の年間300台から一挙に2倍の同600台となり、今後の需要増に対応する体制が整うこととなる。投資額は約20億円。東間清信・取締役執行役員冷熱事業本部長が出席して同日、現地で竣工式を行う。

 新工場は、熱交換器などの大型構造物の組立工場。台車搬送ラインを活かしたタクト生産による整流化や、部品の配膳キット化、徹底した“見える化”などを導入、既存2工場  との密接な連携をはかりつつ、生産の効率化を実現する。
 新工場は長さ96m、幅40m、最大高さ15mで、建物面積3,840 m2。2008年1月に着工し、約9ヵ月を費やして竣工した。

 ターボ冷凍機市場は、国内の主要顧客であるエレクトロニクスや自動車産業の活発な新設・増設投資需要に加え、化学、医療、食品分野なども一層の伸長が見込まれる状態にある。また、原油価格の高騰やCO2排出削減意識の高まりなどを背景に、省エネ効果の優位性による既存吸収冷凍機からの置換需要も大きく膨らみつつあるほか、東南アジアなど海外でも工業用途向け高効率機の需要が増大している。今回の設備投資は、このような国内外の市場拡大を睨んだもの。

 当社はターボ冷凍機の国内トップメーカー。世界最高水準のエネルギー消費効率を実現した高効率・省エネ機の先行投入により、ビル空調や地域冷暖房から、半導体製造、液晶、薬品、食品、化学、自動車関連産業の工業プロセス用途向けまで、数多くのターボ冷凍機を供給しており、冷媒HFC-134a高効率ターボ冷凍機の受注実績はすでに国内約1,500台、海外約210台に達している。
 当社はまた、小型インバーターターボ冷凍機などの新機種の開発や投入を進めているが、今回の新工場竣工を機に、高効率機の一層積極的な営業を国内外で展開していく。

 

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