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商業用オフセット輪転機「LITHOPIA MAX+」を発売
スキルレスで生産性や印刷品質を向上、スカンジナビアデザイン採用

発行 第 4748号
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 三菱重工業は、雑誌やパンフレット、新聞折込みチラシなど各種商業用印刷物を印刷する商業用オフセット輪転機の新機種「LITHOPIA MAX(リソピア マックス プラス)」を開発、10月2日から販売を始める。熟練者でなくても一人で運転管理ができる“ワンボタンオペレーション”をコンセプトに、生産性や印刷品質の向上、スキルレスを追求。印刷コストの削減と短納期対応も実現した。シンプルな機能美が特長のスカンジナビアデザインを採用し、安全性とコンパクト性にも配慮している。

 LITHOPIA MAXは、既存MAXシリーズの印刷機能を踏襲した基本仕様機をベースに、各種自動化機器を搭載したモジュラーデザインを採用した。最大運転速度は従来から50回転アップした850回転(B4×2ページ1列出し折機仕様の場合)とするとともに、様々なオプション装置を用意し、印刷時間や準備時間の短縮、トータル損紙の低減、運転者の若年化を受けたスキルレス・印刷品質の安定化-といった市場ニーズに対応した。
 また、安全に配慮して、装置の状態を世界ではじめて3色LED(発光ダイオード)の発光・消灯で表示する。

 LITHOPIA MAXはデジタル情報システムを駆使した新機能に対応。版交換から色調や絵柄の微妙な調整まで、印刷工程全体を熟練に頼らず管理でき、操作負担の軽減や印刷物の品質向上がはかれるように工夫した。
 パッチレス・インライン品質制御装置「MAX DIAMOND EYE」は、刷り出しから刷了まで、紙面絵柄全体の色見を読み取り濃度差を調整する。立ち上げ制御機能と良紙(正紙)後制御機能を持ち、大幅な時間短縮と損紙低減を実現した。
 新色調インターフェース「MAX Color Navigator」は、モニターの絵柄情報を元に、運転者が「濃く、赤く」といった直観的なタッチパネル操作で、インキ濃度の増減やカラーバランスを入力するだけで、複数ユニットの色調が自動調整できる。この技術は「平成18年日本印刷学会技術賞」を受賞している。
 新型高速全自動版交換装置(色間待機式)「MAX SimulChanger」は、全色の位相合わせから旧版の排出、新版の高精度装着、位相復帰まで行う。世界最速の約60秒で全色同時交換が可能。

 スカンジナビアデザインは、人間工学に基づき、シンプルな機能美を柱に洗練されたモダンさを追求した、世界の工業デザインにおけるトップランナーとされる。当社では大胆なカッティングや緩やかなラウンドフォルムなど、同デザインの思想を印刷機の設計に取り入れ、機能性と安全性の両立をはかっている。

Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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