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中国に大型舶用低速ディーゼルエンジン生産工場が完成
設備能力は年産120万馬力、状況に応じ350万馬力まで増産

発行 第 4814号
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 三菱重工業が、バルチラ(Wartsila Corporation、フィンランド)※1および中国船舶重工業集団公司(China Shipbuilding Industry Corporation:略称CSIC)※2と合弁で中国に設立した大型舶用低速ディーゼルエンジン生産・販売会社、Qingdao Qiyao Wartsila MHI Linshan Marine Diesel Company Ltd.:略称QMD※3の生産工場が竣工した。中国舶用市場への本格参入の拠点となる主力工場で、QMDは16日、この完成を記念し、船主や造船所など関係者300人超を招いてお披露目式を開催した。

 新工場はQMDが本社を構える山東省・青島に完成、当社およびバルチラからの技術供与を受けながら、シリンダ径96cmまでの2ストローク舶用低速ディーゼルエンジンを生産する。工場の設備能力は最大年産120万馬力で、状況に応じ350万馬力まで増産していく方針。生産機種ブランドは三菱UEおよびバルチラ。

 QMDは、強力な技術パートナーを必要としていたCSICと、中国市場での一層のポジション強化を欲していた当社およびバルチラ両社の思いが一致し、2006年9月に3社合弁で設立された。

 世界の舶用市場は現在、経済・金融危機の影響を受けて停滞を強いられているが、中国において荷動きは回復の兆しを見せ始めている。今回の新工場完成は、中長期に大きな成長が期待される中国市場の今後の需要に対応する体制が整ったことを意味しており、これを機にQMDと関係各社は、三菱UEおよびバルチラブランドの同国市場への一層の浸透をはかっていく。

 

※1 バルチラ=ヘルシンキに本社を置く世界的なエンジンメーカー。
          世界約60ヵ国に約130拠点を構え、低速および中速を中心とした
          船舶用・発電設備用 ディーゼルエンジン事業を手掛ける。従業員数は約12,000人。

※2  CSIC  =CSSC(中国船舶工業集団公司、China State Shipbuilding Corporation)と
         並ぶ中国国営の二大造船関連企業グループの一つ。
         6つの造船所、48の製造会社、28の研究所をはじめ、100以上の子会社を傘下に擁し、
         商船、軍艦、海洋エンジニアリング、舶用・海洋機器の製造・販売を手掛ける。従業員数は約16万人。

 ※3 QMD =
         Qingdao Qiyao Wärtsilä MHI Linshan Marine Diesel Company Ltd.

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