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欧州印刷機械販売のオペレーションを効率化

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 三菱重工業は、欧州における印刷機械の販売・サービス体制を全面的に見直す。具体的には、当社の子会社である2つの現地専業販社が運営してきたこれまでの販売体制を改め、当社欧州拠点であるMitsubishi Heavy Industries Europe, Ltd.(MHIE)の事業として推進するとともに、欧州全域での販売拠点代理店化をはかっていく。市場の拡大が望めない中でも確実に収益を確保できる固締りの事業体制を構築し、機動的な運営をはかっていくのが狙い。新体制の本格稼動は9月から。これに伴い、専業販社2社は清算する。

 欧州での当社の印刷機械事業はこれまで、英国についてはMLP-UK Ltd.が直販で、欧州大陸については、MLP Europe S.A.が直販(フランス)と代理店販売(その他地域)でそれぞれ対応してきた。しかし、昨今の経済危機に伴い当面、需要の伸長は見込めないことから、固定費を削減し、景気変動リスクを最小化するため、この地域の直販を取り止め、販売・サービスの代理店化をはかることを決断。それに伴い、新たに代理店を統括する機能をMHIE印刷機械事業部として発足させることとした。

 新たな司令塔となるMHIE印刷機械事業部は、英国ウエスト・ヨークシャー地方の主要都市リーズに拠点を構え、代理店化の推進・拡大に注力するとともに、反転機の新機種を投入して品揃えを強化し、欧州市場の需要取り込みを推進する。また、ショールームとパーツセンターを一元化することで効率化をはかるとともに、部品即納率を高めるなどしてパーツ販売を拡大し、安定的収益源の柱の一つに育てていく。

 昨年来の経済危機により大きく冷え込んでいるとはいえ、欧州は、競合メーカーがひしめく世界の需要の四分の一を占める主要なマーケット。当社は、今回の新体制発足を機に、一層機動的な事業を展開し、市場で確たる地歩を築いていく。

 


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