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コンプレッサ専業の新会社

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 三菱重工業は2010年4月1日付で、コンプレッサ事業専業の新会社を発足させる方針を決定した。当社機械事業部のコンプレッサ事業と、アフターサービスを担当しているエム・エイチ・アイ・ターボテクノ株式会社(MTT)を統合して発足する当社100%出資会社で、競争激化が予想される世界市場で勝ち残る俊敏で強靭な事業体制を構築するのが狙い。これにより機動的な事業展開を加速して、世界トップスリー入りを目指していく。

 新会社は、当社のコンプレッサ事業を会社分割により当社100%出資子会社のMTTに承継させて発足する。コンプレッサ製品の営業・設計エンジニアリングからアフターサービスまでを手掛ける。製造・組立はこれまで通り当社機械事業部が担当する。本社は広島市西区の当社機械事業部 観音工場内に置く。

 コンプレッサ市場は、エチレン、肥料、メタノールなどの化学分野向けも、ガス処理、LNG、環境などの資源・エネルギー分野向けも、ともに中長期的には拡大基調にあるが、市場の競争は激化しつつあり、コンプレッサメーカーの再編淘汰が加速すると予想されている。そのため、当社がグローバル市場の一層の開拓を推し進めるには、競合他社に対抗できる専業組織の早期の立ち上げが急務となっていた。

 当社のコンプレッサ事業の売上高は現在約500億円。2000年の広島製作所(現 機械事業部)への事業集約を梃に業容拡大を進めてきており、化学分野向けではトップクラスのシェアを確保しているものの、資源・エネルギー分野ではなお開拓の余地を残し、その伸長が課題となっている。今回の専業会社の発足は、そのような状況の打破を目指すのが狙いで、今後、オイル&ガスメジャーなどへの営業強化や、拡大する新興市場へのエキスパートの投入などにより、新規市場の開拓、海外拠点の強化・拡充を強力に推進して、更なる事業の拡大を目指していく。

 当社は新会社と密接に連携し、その事業展開を技術・営業両面で全面的に支援していく。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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