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熱源設備を一括制御して大幅な省エネを実現

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 三菱重工業は、ターボ冷凍機とその周辺装置である冷水ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔などを一括で制御する熱源総合制御システム「エネコンダクタ」を開発、4月1日から販売する。冷凍機メーカーならではの運転制御ノウハウを搭載し、熱源設備の制御をパッケージ化したもので、設備全体の最適制御により冷凍機の性能を最大限引き出して、熱源設備の消費電力を約50%削減※するなど、ビル空調の大幅な省エネ化とCO2排出量削減に貢献するのが特徴。また、標準化により、複数の冷凍機、設備全体の制御に対しても、これまで工事毎に設計・製作されていた熱源の制御システムと比べ、格段に安く導入できるようになっている。

【エネコンダクタ】
 ターボ冷凍機は、インバータ技術を用いた回転数制御を導入するなどして世界最高レベルの高効率化を実現しており、熱源設備の省エネ化に貢献している。しかし、その一方で、冷凍機を複数台設置した場合には、冷凍機の最高効率点が運転条件によって大きく変動するため、その性能を最大限活かして、設備全体の効率を最適化することが課題であった。
 このような課題に対し、これまでは個々の現場で個別に対応してきたが、今回のエネコンダクタは、設備全体の制御ノウハウをパッケージ化することで、最適な運用判断を自動的に行えるようにして、従来の方式と比べ、大幅な省エネ化を実現した。

 エネコンダクタは、10.4インチの大型タッチパネルを搭載したコンパクトな制御盤ひとつで熱源設備全体の制御が簡単に行えるのが特徴。冷凍機台数制御、冷水・冷却水変流量制御、冷却水温度最適化制御などの多様な省エネ制御を搭載し、各冷凍機に対しては、データ通信を介して求められる最適な負荷を配分し、その性能を最大限に引き出す。また、冷凍機の稼働状況に応じて、冷水・冷却水の流量を調整し、熱源設備の消費電力を最小化する。

 今回の制御システムは、冷凍機の特性を熟知した国内トップメーカーが手掛けたものであるのが強みで、当社はこれにより、CO2排出量削減、省エネ、コスト削減など顧客が抱える多様な問題に対してソリューションを提案していく。

 なお、本システムは、市場投入に先立って、2月16日(火)から19日(金)まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「HVAC&R JAPAN 2010(第36回冷凍・空調・暖房展)」に展示される。

※従来の当社固定速ターボ冷凍機から最新のインバータターボ冷凍機とエネコンダクタ導入で51%削減

担当窓口: 冷熱事業本部 大型冷凍機部
       三菱重工冷熱システム株式会社

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