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平成22年度の入社式

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 三菱重工業は1日午前、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪において平成22年度の入社式を行った。同日から当社の一員として社会人生活のスタートを切った新入社員に対し、大宮英明社長が、ものづくり企業のトップとして、また社会人の一先輩として、激励のことばを贈ったもので、社長は自らの経験を踏まえながら当社社員としての心構えを示すとともに、若い社会人たちの今後の活躍に強い期待を表明した。

<社長挨拶要旨>
【当社の事業環境】

○ 当社を取り巻く事業環境は、世界的な景気低迷の長期化により大変厳しい状況にある。また、新興国企業の台頭などにより、
  成長市場をめぐるグローバル競争も一段と激しさを増している。しかし、このような厳しい時代こそ、本当に強い企業・製品が生き残れる
  のだと信じている。当社の製品はいずれも世界規模で経済・産業の根幹を担うものばかりであり、当社に課せられた社会的責任は
  極めて大きい。若い皆さんの創造力と実行力が、このような当社を力強く盛り立て、発展させてくれるものと期待している。

【当社の価値観-CIステートメント】
○「この星に、たしかな未来を」(Our Technologies, Your Tomorrow)
  この言葉には、「地球環境を重視したグローバルな企業活動を通じて、世界で信頼され、世界が等しく繁栄する持続型社会の実現に
  向けて貢献する企業」になるという“志”が込められている。「ものづくり企業」としての責任と自覚を持ち、人びとの夢や願いをかなえ、
  感動を与えていくという気概を持って、社会の期待に応えていかなければならない。

【社員として目指すべき姿】(社是より)
○「顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する」
  お客さまの視点に立って、技術力と組織力を活かし、不断の努力を積み重ねて、社会の進歩に貢献していくことが「ものづくり企業」
  の基本である。
○「誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする」
  社会の信用が何より重要であり、社員一人ひとりが業務の透明性を高め、コンプライアンスの徹底をはかって、社会的責任
  を積極的に果たしていかなければならない。
○「世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める」
  当社の技術とノウハウを世界に向けて発信し、グローバルな視点で日本の技術立国の一翼を担っていくことが当社の使命であり、
  全社員一丸となって取り組むべき課題である。

【業務に携るに当たっての心構え】
○「ものづくりの本質を理解する」
  ものづくりとは、材料を加工し、組立て、ソフトを入れ込んで仕上がった製品を市場へ届けること、すなわち 、「ものの形」を変えていくこと
  で価値を高める行為である。もう一つの大事なことは、その前段階にある「情報の形」の変換作業であり、お客様の要望を製品の
  仕様として確定し、ものの形を変える作業へと繋げていかなければならない。「ものづくり」企業の優劣を決めるのは、この「情報」と「もの」
  の形の変換を、いかに早く、確実に、ムダなく行えるかであり、その実現のためには社の全部門とそれらを取り巻く販売代理店やサプライヤー
  などが一致協力して総合力を発揮していくことが極めて大事となる。
○「技術は決してだませない」
  自然法則はいわば神の摂理であり、手を抜くと必ず綻びが出る。絶対にだませない。「ものづくり」は、製品の信頼性、安全性は絶対に
  守り続けるということを常に念頭に置き、誠実に取り組むことによってのみ達成  できる。若さあふれる皆さんの情熱で、「ものづくり」
  を通じ、この星の未来を私たちと共に切り拓いていってもらいたい。

入社式で激励の言葉を贈る大宮社長

 


Tags: 経営,アジア,コーポレート
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