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三菱重工業は、省エネ・操作性などに優れたグローバルスタンダード仕様の歯車機械の新シリーズとして、直径1mを超える大型ワーク加工に対応したホブ盤「GEA」シリーズを開発、その第一弾として「GEA1200ホブ盤」を、27日に発売する。高剛性のホブヘッドや回転テーブルを備え、直径1,200mmまでの歯車の高能率・高精度加工に対応。風力発電設備や建設機械の増速機・減速機向けなど、重切削に対する幅広い需要を開拓していく。
GEAシリーズは、世界標準仕様を明確化した新世代歯車機械「三菱Eシリーズ」の大型ワーク対応モデル。Eシリーズはホブ盤やギヤシェーパ、歯車研削盤で機械のコンセプトを統一し、省エネ回路の標準化や騒音など環境対策を徹底するとともに、操作性およびメンテナンス性を向上させている。
GEAシリーズの設計に当たり、当社技術本部と共同で大形歯車機械の基本構造についての各種剛性解析や熱変位対策などに取り組むことにより、機械剛性の向上と開発期間の短縮をはかり、加工能率アップを実現している。
当社は1997年に、世界で初めて完全ドライカットの歯車加工システムを開発。高能率・高精度で地球環境にも配慮した各種歯車加工機械・切削工具のラインアップで業界をリードし、特に自動車産業向けで世界トップクラスの納入実績を誇る。
近年、風力発電設備の増速機や旋回部、建設機械やデッキクレーンの減速機・旋回輪、サーボプレス機や舶用機械、製鉄機械などの大径歯車に対する需要が増大してきており、高能率・高精度な加工を実現する歯車機械が世界的に求められている。また、直径1m以内でも、従来のホブ盤では難しい重切削が可能な機械に対するニーズも高まっている。
GEAシリーズは、こうしたニーズを狙って製品化した。今後、直径1,600mm、2,000mmまでの大型ワークに対応できる機種も、順次投入していく計画。
当社はGEA1200ホブ盤の市場投入を機に、ギヤシェーパ、歯車研削盤でもそれぞれ、直径2,000mmまで対応できる機種をラインアップするとともに、大形歯車機械を中心としたアフターサービス、メンテナンス、工具などまでカバーする新たなビジネスモデルを構築。歯車加工現場に新しい価値を提供することで、安定した受注・売り上げを確保していく。
※ モジュール = 歯車の歯の大きさを表す値。ピッチ円の直径(mm)を歯数で割ったもの。
ワーク最大径 | φ1,200 mm |
最大モジュール | 20(30) |
アキシャルストローク | 700(1,400、2,000)mm |
ラジアルストローク | 950 mm |
ホブ最大径×長さ | φ350×450(φ500×500)mm |
ホブシフト量 | 350(400)mm |
ホブ回転数 | 25~250回転/分 |
主モーター出力 | 30(60)kW |
幅×奥行 | 6,650×5,700 mm |
機械質量 | 35,500 kg |
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