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インドから火力発電所ボイラー用ポンプを18台受注、BHELと共同で
国営火力発電公社(NTPC)の超臨界圧石炭焚き発電所向け

発行 第 4942号
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 三菱重工業は、インド国営の重電機メーカーで当社の技術供与先であるバーラト重電公社(Bharat Heavy Electricals Ltd.:BHEL)と共同で、火力発電所に設置するボイラー用のポンプを合計18台受注した。インド国営火力発電公社(NTPC Ltd.※:NTPC)が、同国東北部に建設する超臨界圧石炭焚き火力発電所バル(Barh)Ⅱ期プロジェクトの1、2号機向けで、BHELとの共同受注はこれが初めて。納期は2011年を予定する。

 受注した18台の内訳は、ボイラー給水ポンプ、ボイラー給水ブースターポンプ、復水ポンプがそれぞれ6台ずつ。NTPCが建設する超臨界圧石炭焚き火力発電所は、ビハール(Bihar)州のバルに立地するもので、1、2号機とも出力は66万kWを計画している。

 今回の受注は、BHELが受注活動を行い取りまとめた。各ポンプとも、半数の3台は当社が組立まで行い納入。残り3台は当社が供給した部位・部品をBHELが組み立てて納入する。据付はすべてBHELが担当する。

 BHELは、インド国内に14の工場を持ち、ボイラー、蒸気タービン、ガスタービン、水車、発電機、送電設備など各主要機器の供給から、ターンキー方式による発電所の建設までを手掛ける同国最大手の重電機メーカー。国内向け火力発電設備では圧倒的なシェアを誇る。

 当社は2007年に、BHELに対する火力発電所用ポンプの技術供与契約を締結した。技術供与の対象は、発電容量50万~100万kWの火力発電所で使われる亜臨界圧および超臨界圧用給水ポンプ、ボイラー給水ブースターポンプ、循環水ポンプと復水ポンプの設計・製造技術となっている。

 NTPCはインド国営最大の電力会社。現状は3,113万kWの総発電能力を、2017年までには7,500万kW規模まで拡大する計画を持っている。このため、引き続き大型の発電所向け商談案件の具体化が見込まれている。

 当社は今回の受注を弾みに、BHELとの協業関係をさらに緊密化。50万kWを超える規模の超臨界圧火力発電所の建設計画関連を中心に、インド市場の開拓を積極的に推し進めていく。

※ 2005年にNational Thermal Power Corporation Ltd.から社名変更。

 

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