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日本原燃株式会社向けのMOX燃料工場を受注
わが国の原子燃料サイクルの確立に貢献

発行 第 4943号
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 三菱重工業は、日本原燃株式会社から、同社が青森県六ヶ所村に建設を計画しているMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場施設の製作・据付を受注、主要設備の本格生産に着手する。同社が建設・試運転中の再処理工場と並ぶ原子燃料サイクルの要となる工場施設で、当社はこのプロジェクトを着実に推進していくことで、わが国エネルギー政策の柱である原子燃料サイクルの確立に貢献していく。

 MOX燃料工場は、再処理工場で使用済燃料から再処理して回収されるMOX粉末を加工してMOX燃料集合体を製造する工場で、日本原燃の再処理工場に隣接して建設される。最大加工能力は130トン-HM/年。日本原燃は本年10月に建設着工し、2015年度に竣工する計画。

 当社は、MOX燃料工場の機電設備のうち、燃料棒加工施設、燃料集合体組立施設、換気・空調設備などの主要設備の製作・据付工事を担当するとともに、建設取りまとめの支援を行う。

 使用済燃料を再処理して得られるプルトニウムと未使用のウランを加工して再び貴重な資源として使用することは、資源の有効利用と核不拡散の観点から極めて重要であり、わが国ではMOX燃料を加圧水型原子力発電所(PWR)および沸騰水型原子力発電所(BWR)で使用するプルサーマル計画を推進している。

 当社は今後、MOX燃料工場の建設を通して、資源の有効利用と核不拡散に協力していくとともに、わが国における原子燃料サイクル事業の推進とそれによるエネルギー・セキュリティの確保に寄与していく。

 

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