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直径2mに対応した国産初の大形外歯車成形研削盤「ZGA2000」を開発
高速・高精度に仕上げ、非加工時間短縮し操作性も向上

発行 第 4944号
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 三菱重工業は、直径2mまでの外歯車を仕上げ加工できる、国産初の大形外歯車成形研削盤「ZGA2000」を開発、27日から販売を開始する。世界トップレベルの高速・高精度加工を実現した最新鋭機で、稼働時の非加工時間を短縮し、操作性を向上させることで、生産性を高めた。風力発電設備や製鉄機械などに使われる大型歯車の製造向けを中心に、需要を開拓していく。

 ZGA2000は、最大20トンのワーク重量に耐えられる回転テーブルを、ダイレクトドライブ(DD)モーター方式で駆動。砥石軸と、砥石の成形・目直しを行うドレッシング装置にも、ビルトインモーターによる直接駆動方式を採用し、高能率・高精度を追求できるようにした。加工できる最大モジュール※は36。砥石上下ストロークは、ワークに合わせ700mm(標準)、1,400mm、1,800mmから選択可能とした。

 ソフトには新計測方式による高速・高精度歯車測定機能や、ワークの取付け誤差を測定し加工動作へ反映させる偏芯補正機能、自動歯合わせの情報から全歯の取代を予測し加工パスを最適化する機能などを搭載。非加工時間の短縮と操作性の向上をはかった。

 近年、風力発電設備や製鉄機械、建設機械、舶用機械などに搭載する高精度な大型歯車に対する需要が増大。歯車機械で、直径1mを超える歯車に対応した、高速・高精度でコストパフォーマンスの優れたホブ盤、ギヤシェーパ、歯車研削盤が、世界的に求められている。こうしたニーズを受け当社は、先に投入した直径1,200mmまでの歯車に対応したホブ盤「GEA1200」に続き、今回ZGA2000を市場投入することとなった。

 歯車研削盤ZGAシリーズについては今後、最大ワーク直径1,200mm、1,600mmの機種を順次発表していくとともに、内歯車用の機種も投入していく計画。

 当社はホブ盤GEA1200および歯車研削盤ZGA2000の市場投入を機に、ギヤシェーパにおいても直径2,000mmまで対応できる機種をラインアップするとともに、大型歯車機械を中心としたアフターサービス、メンテナンス、工具などまでカバーする新たな事業モデルを構築、グローバル市場での営業活動を、一層積極的に展開していく。

※ モジュール=歯車の歯の大きさを表す値。ピッチ円の直径(mm)を歯数で割ったもの。

■ZGA2000の主な仕様

ワーク最大径

 

 

φ2,000mm

 

 

最大モジュール

 

 

36

 

 

砥石最大径

 

 

φ400mm

 

 

研削砥石回転数

 

 

2006,000回転/分

 

 

砥石モーター出力

 

 

30kW

 

 

アキシャルストローク:砥石上下

 

 

7001,4001,800mm

 

 

ラジアルストローク:砥石前後

 

 

1,040mm

 

 

テーブル耐荷重

 

 

20トン

 

 

幅×奥行

 

 

6,350×8,000mm

 

 

機械質量

 

 

46,000kg

 

 

 

製品ページ

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