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三菱重工業は、設備用パッケージエアコンで、室温10℃まで冷房運転が可能な「中温仕様」や、電算機室などで顕熱だけを効率的に除去できる「高顕熱仕様※1」などの新製品を6月より順次発売する。使用条件に合わせ最適な機種を提案することにより、お客様の様々なニーズに独自の技術を駆使してきめ細かく応えるもの。
その他、病院や塗装工場など外気の取り入れが必要な場所の空調用に、増大する熱負荷にも対応できるよう室内機能力を最大限発揮する室外機と組み合わせた外気導入仕様もラインアップする。
電算機室など湿度を下げずに温度管理が必要な場所で、簡易に顕熱除去が可能な高顕熱仕様を今秋発売予定。 また、“ゾーンごとに空調したい”、“インテリア側に最適な空調が欲しい”といったニーズにも対応するよう個別制御が可能な組み合わせ大容量システム(32馬力、40馬力)もラインアップする。
設備用パッケージエアコンの新ラインアップのシリーズ別特長は、以下の通り。
①「APVP-DCCT」シリーズ(中温仕様)
外気温が低くても省エネで安定した冷房運転がしたいという要望に応え、インバーター制御を採用するとともに、冷媒圧力を最適制御することで、室温10℃までの低温冷房を可能にした。生鮮食料品の加工工場やスーパーマーケットのバックヤード、米の保管倉庫など、HACCP(危害分析重要管理点)※2を考慮する必要がある空調エリアへの導入が見込まれる。また、中温仕様には標準ダクト型のほかに直吹き型(APVP-DCCシリーズ)も用意する。
②「ASVP-HG」シリーズ(外気導入仕様)・「ASVP-HFS」シリーズ(オールフレッシュコンパクト仕様)
病院や製薬工場、塗装工場など新鮮な外気を簡単に取り入れたいという要望に応える。外気混合割合が最大で30%と50%のシステムと、室内機を大幅にコンパクト化(従来機対比30%横幅をスリム化)した新型オールフレッシュ機(全外気導入仕様)を揃え、全機種インバーター制御で高い省エネ性を実現。外気導入時の過負荷対策用リターンダンパーを不要にし、施工性と使い易さが大きく向上した。
③「ASVP-DCKT」シリーズ(高顕熱仕様)
コンピューター、OA機器や電気室、金属加工品保管庫など効率的な顕熱除去が必要とされる空間で、本格的(高額)なフロア空調を導入することなく簡易に高顕熱空調を可能にした(本機は中温仕様機に搭載の高圧コントロール弁技術を応用したシステム)。
④「ASVP-HV」シリーズ(異電圧仕様:400V仕様)
化学プラントや製鉄所などの大規模工場に導入されている400V電源に直接つないで使用できるので、通常の業務用200V電源を導入する必要がなく電源工事費の削減に貢献する。
⑤「ASVWUP-H」シリーズ(壁埋床置ダクト)
室内機本体を壁と壁の間に設置できる省スペース設計とし、マルチ接続・個別制御が可能でゾーン空調もできる。
⑥「ASVDP-HA」シリーズ(下吹床置アンダーフロア)
インテリジェントビルなどのフリーアクセスフロアを有効活用する下吹き出しタイプ。室内機の吸い込み口は本体上部にあり、床面に冷気・暖気の吹き出し口を任意に設定することができる。
このほか、ASVP-H、ASVP-HF、ASVP-HFS、ASVWUP-H、ASVDP-HAシリーズでも、32馬力と40馬力の組み合わせ室外機をラインアップし、接続される室内機の個別制御を可能としている。
※1 高顕熱仕様 = 除湿を抑えた空調仕様。
※2 HACCP = Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、食品衛生管理手法の一つ。食品の原材料生産から加工、流通、販売、消費にわたるすべてのプロセスについて、それぞれ危害分析(HA)を行い、危険を防止する重要管理点(CCP)を定め、管理基準を継続監視することで、危害発生を防ぐ。日本では1998年にHACCP手法支援法(食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法)が施行されている。
【APVP-DCCTシリーズ(5馬力)の室内機及び室外機】
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