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菱重エステート株式会社(社長:石井英一、本社:東京都港区、三菱重工業が100%出資)が東京都大田区に建設を進めてきたワンルームタイプの共同住宅「ディアレンス田園調布」が8日、竣工した。この共同住宅は三菱重工業の独身寮として使用される。
太陽光発電システムを核にLED(発光ダイオード)・有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)照明、ヒートポンプなど、先進の省エネ・省資源技術を数多く採り入れた建物で、屋上や壁面には緑化も施して風致地区にふさわしい環境配慮型のものとなっている。これにより、2009年度以降に完成した三菱重工独身寮への太陽光発電の導入は計6寮121kWとなる。
今回の「ディアレンス田園調布」は、2009年10月に着工し、16ヵ月かけて完成した。敷地面積約3,650m2、延床面積約6,770m2。西棟(地上4階)、東棟(地下1階、地上5階)、管理棟(地下1階、地上1階)からなり、寮室は220室。管理棟には集会室が置かれ、居住社員の集まりに用いられるとともに、周辺地域住民の交流の場として開放する。
この独身寮は省エネ・省資源が徹底されているのが特長。安定的発電と環境への優しさを両立させた太陽光発電システムを採用したほか、地域開放の集会室には、菱重エステートが手掛けた横浜のモデルハウス「エコスカイハウス」で実証済みの「エコスカイルーフシステム」を導入して大幅な省エネと住環境向上をはかっている。
さらに、太陽光を蓄充電して夜間に自動点灯する屋外用LED照明や有機EL照明、太陽電池と風力発電で安定した充電を確保するソーラーウインドライト、さらには、太陽光や照明光を吸収して暗くなると光る完全ノン・エネルギーの蓄光板なども導入した。
厨房には、ロータリー式とスクロール式の組み合わせでそれぞれの長所が発揮できる世界初の新型圧縮機搭載により、CO2排出量を夜間電力利用で約70%低減する業務用ヒートポンプ給湯機「キュートン」を採用する。
屋上と壁面は緑化することで、急激な温度変化から建物を保護するとともに、寮室サッシへの複層ガラス採用とあわせてCO2削減に貢献。また、雨水利用も導入され、これらの緑化や植栽の灌水に活用されるほか、共用トイレの洗浄水としても再利用される。
当社グループは今後も、事業活動全体を通じて地球環境保全に貢献していくとともに、従業員にとって働きやすい快適な環境を整備していく。
担当窓口:菱重エステート株式会社
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