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青森市から300トン/日のガス化溶融炉等ごみ処理施設を受注

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 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:木村 和明、本社:横浜市西区、三菱重工業が100%出資)は、青森市からごみ処理施設の建設・運営事業を受注した。地元企業など6社とコンソーシアムを組み、300トン/日の処理能力を持つ流動床式ガス化溶融炉※1とその他関連設備を建設し、20年にわたって運営を請け負うもの。施設の稼働開始は2015年4月を予定している。

 今回受注した「青森市清掃施設(新ごみ処理施設)建設事業及び運営事業」は、設計・建設・運営を民間委託するDBO※2方式により、同市内に可燃ごみ処理施設として流動床式ガス化溶融炉(150トン/日×2)と、破砕選別処理施設(39.8トン/日)を建設・運営するもの。同市の老朽化した三内清掃工場(本年3月末で閉鎖)と梨の木清掃工場の後継施設となる。

 コンソーシアムはMHIECを代表企業に、株式会社本間組(新潟市)、北斗建設株式会社(青森市)、秋田東北商事株式会社(秋田市)、重環オペレーション株式会社(横浜市西区)、株式会社KCMコーポレーション(北海道釧路市)、豊産管理株式会社(青森市)で構成。施設運営はMHIECが100%出資で設立したSPC(特別目的会社)である青森エコクリエイション株式会社(青森市)が担当する。

 今回の入札は、価格に加え、技術力・ノウハウといった要素についても審査対象とする総合評価方式を導入して実施。同市が設置した事業者選定委員会において、最優秀提案に選定された。

 MHIECは、各種環境装置の設計・製作・アフターサービスから石油・化学プラントのエンジニアリングまでカバーする総合エンジニアリング企業。ともに三菱重工の全額出資会社である三菱重工環境エンジニアリング株式会社(廃棄物処理装置事業および排煙脱硫装置事業部門)と菱和エンジニアリング株式会社が統合・合併して2009年10月に発足した。

 MHIECは、国内外含めトップクラスのごみ処理施設の納入・運営実績に基づき、建設から運営を含めたソリューション提案を積極的に推進し、さらなる受注獲得を目指していく。

※1空気で流動化させた高温の砂の中でごみを炭化物と可燃ガスに熱分解する流動床式ガス化炉と、その可燃ガスを高温燃焼させることで炭化物を一気に溶かす溶融炉を組み合わせた処理設備。
※2 Design Build Operateの略。施設は自治体などの公共機関が資金を出して所有し、民間業者にその設計から運営までを委託する方式。

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