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MCOがサウジアラビアに現地法人を設立

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 三菱重工コンプレッサ株式会社(略称 MCO、本社:広島市西区、社長:大崎裕章、三菱重工業が100%出資)は、サウジアラビアにアフターサービスを行う新会社「MCO Saudi Arabia, LLC.」(略称:MCOSA)を設立し、7月1日の営業開始を目指す。これまでにコンプレッサ・タービン200台以上を納入した実績のある同国でアフターサービス体制を強化するのが狙い。また、中東全域をカバーする営業・サービス拠点としても機能させていく。

 新会社MCOSAはMCOと三菱商事株式会社の合弁会社。資本金は100万サウジリアル(約2,400万円)で、出資比率はMCOが81%、三菱商事が19%。

 本社を東海岸の都市、アルコバール(Al Khobar)市に置き、機器補修・点検などのアフターサービスを手掛ける。近郊には、ダーラン(Dhahran)市にあるサウジ国営石油会社、サウジアラムコ社(Saudi Aramco)や、アルジュベール(Al Jubail)地区に集中する石油化学プラント関連企業などが多数存在するが、サウジ国内のこれら主要な顧客はもちろん、アラブ首長国連邦(UAE)やカタールなど中東全域をカバーする。初代社長には小林豊樹MCO中東事務所主席部員が就任する。

 MCOにとって中東は重点地域の一つ。これまでに500台以上のコンプレッサ・タービンを納入しており、今後も、その豊富な資源埋蔵量を背景に大きな伸張が期待される重要な市場となっている。そのため、納入先へのタイムリーできめ細かなサービス提供を実現するアフターサービス拠点の充実と、今後の事業拡大を睨んだ拠点の強化が急務となっていた。今回の新会社設立はそれらに対応するもの。併せて、近年、サウジアラビアで強まっている、若年失業者対策としての国内雇用創出を目的としたサウダイゼーション(Saudization)と呼ばれる現地化要求にも応えるものとなる。

 MCOは三菱重工のコンプレッサ事業を担う専業会社。2010年4月の発足以降、グローバル市場での機動的な事業展開をはかっており、2010年度には、中国の杭州タービンや韓国の現代重工とのコンプレッサ・ライセンス契約を締結している。
 MCOは今回の海外現地法人設立を機に、競争が激化するグローバル市場での勝ち残りを目指して、一層果敢な事業展開を加速していく。

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