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台湾電力から石炭焚き超臨界圧火力発電所1~3号機の建設を受注

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 三菱重工業は、台湾のエンジニアリング・建設最大手のCTCI(CTCI Corporation)と共同で、台湾電力が進める出力各80万kWの林口(リンコウ)石炭焚き超臨界圧※火力発電所1~3号機の建設プロジェクトをフルターンキー契約で受注した。同電力が電源開発計画に基づき、既存プラントを撤去して新たに建設する更新プロジェクトで、商業運転開始は1号機が2015年11月、2号機が2016年11月、3号機が2020年11月の予定。取扱商社は三菱商事。

 石炭焚き超臨界圧火力発電所1~3号機は、台北市の中心から西方約20kmの林口区に建設される。ボイラー、蒸気タービン、発電機などで構成されるプラントで、当社はこのうち、ボイラーと蒸気タービン各3基の製作・供給を担当する。発電機3基は三菱電機が手掛ける。

 台湾電力は、送電・配電事業を独占的に行う台湾唯一の公営電力会社。発電事業については1994年以降、自由化が進められているが、現在でも発電の約75%を担っているほか、独立系発電会社(IPP)が発電する電力を同社が買い取って送配電する。台湾国内の総発電能力は約4,025万kW(2010年)。

 好調な外需に支えられながら経済成長を続ける台湾は、電力需要が年々増加の傾向にある。今回更新される林口火力発電所は、台北市とその周辺の旺盛な電力需要に応えていくことになる。

 CTCIは台湾最大のエンジニアリング会社。石油精製所、石油化学プラント、発電所、焼却炉関連などの工事に強く、広くエンジニアリングサービスや資材調達なども手掛ける。

 当社は今後も、高効率の石炭火力発電設備の営業活動を積極的に展開し、電力の安定供給とCO2の排出抑制などの環境改善に貢献していく。

※ 水は374℃、22.12Mpa(大気圧の約220倍)の臨界点を超えた環境下で、液体と気体の両方の性質を備えた活発な状態(超臨界水)となり、水蒸気に連続して変化する。超臨界圧のボイラーおよび蒸気タービンは、この臨界点を超える約600℃、大気圧の約250倍の状態で運転する。

 

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