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中国最大級3,000トン/日のごみ焼却設備を受注

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 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:木村 和明、本社:横浜市西区、三菱重工業が100%出資)は、中国の首都北京市向けに、同国最大級のごみ焼却設備を受注した。地元企業の同方環境股份有限公司とコンソーシアムを組み、3,000トン/日の処理能力を持つストーカ炉※および排熱回収に関わる機器などを手掛けるもの。

 このごみ焼却設備は、北京市から建設事業を受託している鉄鋼大手の北京首都鋼鉄股份有限公司が、同プロジェクト遂行のために設立した北京首鋼生物質能源科技有限公司に発注し、北京首鋼生物質能源科技からMHIEC・同方環境コンソーシアムが受注したもので、市の京西地区に建設される。ストーカ式焼却設備は750トン/日の炉4基で構成。機器の納入完了は2012年3月を予定する。

 MHIECが焼却炉から排熱回収ボイラーまでの基本設計とストーカや油圧ユニット、灰押出装置などの製作を担当。同方環境がバーナーなど焼却炉の一部やボイラーを製作する。

 同方環境股份有限公司は、1997年設立の同方股份有限公司を中核に機械・電機・通信・エンジニアリングなどを幅広く手掛ける清華同方グループの環境プラント企業。MHIECとの協業は、2009年に受注した成都市向け汚泥焼却設備に次いで今回が2件目となる。

 MHIECは、2000年にシンガポールで完成した世界最大級規模(4,320トン/日)のごみ焼却設備に加え、中国、マカオでも大規模設備の実績を持つ。こうしたプロジェクトを通じて実証されている高い技術力への信頼が、中国最大級設備の受注につながった。

 北京市では今回のプロジェクトが動き出したのを機に、ごみ焼却設備の建設が一層活発になっていくものと期待される。MHIECは、中国の首都にふさわしいごみ焼却施設の完成に向け関係者一丸となって取り組むとともに、この実績を足掛かりとして、今後も拡販活動により力を注いでいく。

※ ストーカ炉は、耐熱金属の鋳物を並べた床の上で、ごみなどの焼却対象物を突き上げ攪拌しながら燃焼させる焼却炉で、都市ごみ焼却炉の主流。

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