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中国QMDが舶用低速ディーゼルエンジン生産で累計100万馬力を達成

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 三菱重工業が株主でライセンサーでもある中国の舶用低速ディーゼルエンジン会社、QMD(Qingdao Qiyao Wartsila MHI Linshan Marine Diesel Company Ltd.)が2ストローク舶用低速ディーゼルエンジンの生産で累計100万馬力を達成した。2009年3月の初号機生産から3年目での達成で、QMDの青島工場(山東省青島市)では24日、記念の式典が行われた。

【100万馬力達成の記念式典に出席する関係者】
 QMDは、当社とバルチラ(Wärtsilä Corporation、フィンランド)およびCSIC(China Shipbuilding Industry Corporation、中国船舶重工業集団公司)の合弁会社。事業開始は2009年1月で、当社およびバルチラから技術供与を受けながら、中大型機に当たるシリンダ直径500mmクラス以上の三菱UE機関とバルチラ機関をこれまで計60台生産。このたびの7気筒のバルチラ機関「RT-flex82T」の完成で、記念の累計100万馬力を達成した。

 QMDの事業は順調に伸張している。初年度(2009年)14台(21万馬力)であった生産規模は年を追って19台(32万馬力)、27台(46万馬力)と拡大、2012年は36台(75万馬力)の生産が計画されるに至っている。
 当社は株主兼ライセンサーとして技術・営業・調達の各面でQMDを強力にサポート。当社主催の技術セミナーを定期的に開催する一方、三菱UE機関の「50LSE」や「43LSⅡ」の生産に際しては、当社から技術者を派遣して、組立や運転などの指導に当たるなどしてきた。また、営業面でもQMDと連携し、有力商談の囲い込みを鋭意展開中。

 三菱UE機関の技術供与については、当社は中国で、中大型機を供与するQMDのほか、中小型機をYMD (Yichang Marine Diesel Engine Plant、宜昌船舶柴油机廠、CSIC傘下企業)に、小型機をYUNGPU(Zhejiang Yungpu Heavy Machinery Co., Ltd.、浙江洋普重机有限公司)に供与して、大型から小型までの幅広い製品を急成長する同国の造船市場に供給する体制を整えている。
 また、ベトナムにおいても、VINASHIN(Vietnam Shipbuilding Industry Corporation、ベトナム造船産業公社)に技術を供与しており、日本国内の供与先である(株)赤阪鐵工所(焼津)、神戸発動機(株)(明石)、宇部テクノエンジ(株)(宇部)も含め、UE機関のライセンス・ファミリーが広がっている。

 当社は今後も舶用低速ディーゼルエンジン事業で必要な戦略的提携を推進し、三菱UE機関の一層の市場浸透をはかっていく。

 

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