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中国 江蘇政田重工に舵取機と甲板機械の製造・販売ライセンスを供与

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 三菱重工業は、中国の江蘇政田重工股份有限公司(略称:江蘇政田、Jiangsu Masada Heavy Industries Co., Ltd.)に舵取機および甲板機械の製造・販売権を供与することで合意し、ライセンス契約を締結した。江蘇政田へのライセンス供与は、2008年のデッキクレーンに次ぐもの。船舶向けの油圧3製品を組み合わせて拡販できる体制を整え、急成長を続ける中国造船市場におけるシェア拡大につなげていく。

【契約締結式典の様子】
 今回製造・販売権の供与対象となる舵取機と甲板機械は、Panamax型※以下の中小型船舶向けで、駆動源となる油圧機器は当社が供給する。これにより江蘇政田は、デッキクレーンに舵取機と甲板機械を加えた3製品を「三菱」の同一ブランドで供給できる中国で唯一のメーカーとなり、これらをパッケージ販売するなどして営業面での相乗効果を追求していく。
 ライセンスに基づく初号機の完成は12月末を予定。2013年には生産能力が現在の2倍を超える新工場を稼働する計画で、市場浸透を加速していく。

 一方、当社は江蘇政田との協業強化により、油圧3製品について中国で現地生産機能を確保するとともに、販売機能の拡充を実現。貨物船などの建造量が伸びている同市場で三菱ブランドのシェア拡大を目指す。

 江蘇政田は2005年に、ウインチ製造会社である政田鉄工株式会社(本社:大阪市西区)と江蘇省の産業機械製造会社の合弁により設立された船舶用甲板機械の製造会社で、江蘇省南通市に本社を構える。デッキクレーンのライセンス契約を締結して以来順調に生産台数を伸ばしており、2012年は200台の生産を計画している。社名を昨年、南通政田船舶機械有限公司から変更。生産能力増強も進めるなど、事業拡大に向けての取り組みを活発化している。

 舵取機は、電動油圧により船舶の舵を操作する機械で、当社は1935年に初号機を完成。甲板機械は、錨泊の際に使う揚錨機および、岸壁や洋上係船施設につなぐための係船機からなり、当社は1962年に初号機を完成させている。両製品とも、高い信頼性と耐久性、優れた応答性において、顧客から高い評価を得て、豊富な実績を誇っている。

 当社は今後も、江蘇政田との良好な協業関係を維持・発展させながら、三菱ブランドの舶用機械について、積極的な営業活動を展開していく。

※ 現在(拡張工事中)のパナマ運河を通れる最大船型で、主寸法は長さ294m、幅32.3m、喫水12.0m。

    
【舵取機】                             【甲板機械】

 

 

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