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最新鋭M501J形ガスタービンを韓国向けに10台連続受注

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 三菱重工業は、韓国の4つの発電所向けに世界最高効率を誇る最新鋭M501J形ガスタービン計10基を連続で受注した。仕向け先は約95万~190万kWの大規模な天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所で、今回の連続受注は世界最高レベルの効率・出力を達成したJ形ガスタービンの優れた諸性能が高く評価されたことによる。

【三菱重工 J形ガスタービン】
 受注内訳は、栗村(Yulchon 2)発電所向け2基、新平澤(2nd-Pyongteak)発電所向け2基、東豆川(Dongducheon)発電所向け4基、並びに新蔚山(Ulsan 4)発電所向け2基。いずれも新規に建設されるGTCC発電所で、その合計出力は477万kWに達する。

 このうち、栗村発電所は、香港の独立系発電事業者(IPP)、メイヤパワー(Meiya Power Co., Ltd.)傘下のMPC栗村(MPC Yulchon Generation Co., Ltd.)が全羅南道に建設する出力約95万kWの発電所。当社はガスタービン2基に併せ、蒸気タービン、発電機なども受注した。全体の建設を請け負う現代建設に主要機器を納入する。
 新平澤発電所は、韓国電力の子会社である韓国西部発電が京畿道に建設する出力約95万kWの発電所で、当社は丸紅と共同で、ガスタービン2基のほか、蒸気タービン、発電機も受注した。
 東豆川発電所は、東豆川ドリームパワー(Dongducheon Dream Power)が京畿道に建設する出力約190万kWの発電所。蒸気タービン2基、発電機なども併せて丸紅と共同で受注した。東豆川ドリームパワーは韓国西部発電、三星物産および現代産業開発3社出資のIPPで、当社は三星物産と現代産業開発に主要機器を納入する。
 新蔚山発電所は、韓国電力の子会社である韓国東西発電が蔚山広域市に建設する出力約95万kWの発電所で、蒸気タービン、発電機も併せて受注した。丸紅、大林産業との共同受注。
 なお、今回、いずれも当社がガスタービンおよび蒸気タービンを供給し、発電機は三菱電機が担当する。

 M501 J形ガスタービンは2009年春に当社が独自技術により開発した最新鋭の60Hz機。世界最高のタービン入口温度1,600℃を達成した世界トップの高効率・高出力機で、国内ではすでに関西電力株式会社から姫路第二発電所(兵庫県姫路市)向け6基を受注し、初号機は2011年12月に出荷して現在建設中。2013年から順次運転開始される予定。
 海外からの受注は今回の韓国向けが初めてとなり、姫路第二発電所に続き2014年から順次GTCCで運転開始される予定。

 GTCC発電は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システムで、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献する。また、燃料の天然ガスは採掘技術革新によるシェールガスの開発進展で供給が安定してきていることも加わって、GTCC発電は建設期間が短く経済的な大容量のガス火力発電として世界的に脚光を浴びつつある。

 当社は今回の連続受注を弾みとして、化石燃料の高効率利用と環境負荷低減を実現するM501 J形ガスタービンおよび50 Hz機であるM701 J形ガスタービンの受注活動を一層積極的に世界中で展開していく。
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