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EVレーシングカーにリチウムイオン二次電池を提供

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 三菱重工業は、7月3日に開幕する米国自動車レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム 2012」に参戦するEV(電気自動車)レーシングカーに、当社製リチウムイオン二次電池を提供する。電気自動車普及協議会(APEV)の「Team APEV with モンスタースポーツ」に協賛するもので、開発中の高出力型電池により山岳道路でのパワフルな登坂走行をサポートする。

【記者発表会の模様】
 当社のリチウムイオン二次電池は、約20年にわたる研究開発の集大成として昨年より量産・販売を開始した。現在は、当社が開発したコンテナ型電力貯蔵システムやハイブリッドフォークリフトなど高い信頼性と長寿命が要求される産業用機器に搭載され、すでに多くの利用実績を積み上げている。今回採用する高出力型電池は、標準型高容量電池をもとに、瞬時に大電流を流せるよう出力特性を飛躍的に向上させたものとなる。

 同レースは、今年で90回目の開催を迎え、単一シリーズとしては「インディ500(インディアナポリス500マイルレース)」に次ぐ世界で2番目の歴史と伝統を誇る。ロッキー山脈に連なるコロラド州のパイクスピーク山を舞台に、スタート地点の標高2,862 mから4,301mの山頂までの山岳道路約20kmを一気に駆け上がるタイムトライアルレース。急な坂、山肌を縫う156ヵ所ものカーブがあり、気温や気圧などの環境条件が大きく変化することから、世界一過酷な自動車レースとも言われる。

 Team APEVのドライバーは、同レースの「Unlimitedクラス(総合部門)」で6連覇中の田嶋 伸博氏(株式会社タジマモーターコーポレーション会長)で、昨年までのガソリンエンジン車から新型のプロトタイプEVレーシングカーに乗り換え、自らの記録更新と7連覇を狙う。同チームの総監督は福武 總一郎 APEV会長(株式会社ベネッセホールディングス会長)、応援団長は鈴木 泰信氏(NTN株式会社会長)が務める。

 当社は、今回のレースで得られた成果を今後開発する電池へフィードバックさせることにより、省エネ・環境負荷低減社会の構築に対する貢献を加速させる。 担当窓口:リチウム二次電池事業化推進室

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