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三菱重工業は2日午前、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪において平成24年度の入社式を行った。同日から当社の一員として社会人生活のスタートを切った新入社員に対し、大宮英明社長が、ものづくり企業のトップとして、また社会人の一先輩として、激励のことばを贈ったもので、社長は自らの経験を踏まえながら当社社員としての心構えを示すとともに、若い社会人たちの今後の活躍に強い期待を表明した。
<社長挨拶要旨>
【東日本大震災】
○ 昨年の大震災で多くの方々が被災され、電力会社をはじめ社会インフラ関係のお客様の多くも甚大な被害を受けた。当社グループは総力を挙げて、
義援金や社員ボランティア、さらには社有航空機による医療品提供など被災地支援を行うとともに、火力発電所に延べ2万人日以上を派遣して
約1,600万kWの電源を復旧し、改めて当社が担っている使命の大きさを強く認識した。
【事業環境の変化と組織運営体制の変革】
○ 経済のグローバル化が急速に進展したことで、従来以上に海外市場で戦わなければならなくなった。事業環境の激しい変化の中で、お客様の要求に
迅速かつ柔軟に応えられるよう、事業本部制と事業所制の2本立てとなっていた従来の組織運営を、昨年4月に事業本部制に一本化する全社運営体制
の変革に踏み切った。本年は今後3年間の事業計画を策定する年で、グローバル成長と収益力強化を目指して今まさに大きく舵を切ろうとしているこの
貴重な時期に皆さんを迎えることになった。若い創造力と実行力が、当社を力強く発展させてくれるものと期待している。
【当社の価値観-CIステートメント】
○ 「この星に、たしかな未来を」(Our Technologies, Your Tomorrow)
この言葉には、「地球環境を重視したグローバルな企業活動を通じて、世界で信頼され、世界が等しく繁栄する持続型社会の実現に向けて貢献し続ける
企業」を実現するという“志”が込められている。「ものづくり企業」としての責任と自覚を持ち、人びとの夢や願いをかなえ、感動を与えていくという気概を
持って、社会の期待に応えていかなければならない。
【社員として目指すべき姿】(社是より)
○ 「顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する」
お客様の視点に立って、技術力と組織力を活かし、不断の努力を積み重ねて、社会の進歩に貢献していくことが「ものづくり企業」の基本である。
○ 「誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする」
社会の信用が何より重要であり、社員一人ひとりが業務の透明性を高め、コンプライアンスの徹底をはかって、社会的責任を積極的に果たしていかなけ
ればならない。
○ 「世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める」
当社の技術とノウハウを世界に向けて発信し、グローバルな視点で日本の技術立国の一翼を担っていくことが当社の使命であり、取り組むべき課題である。
【業務に携わるにあたっての心構え】
○ 「ものづくりの本質を理解する」
ものづくりとは、材料を加工し、組み立て、ソフトを入れ込んで仕上がった製品を市場へ届けること、すなわち、「ものの形」を変えていくことで価値を高める
行為である。もう一つの大事なことは、その前段階にある「情報の形」の変換作業であり、お客様の要望を製品の仕様として確定し、ものの形を変える
作業へとつなげていかねばならない。「ものづくり企業」の優劣を決めるのは、この「情報」と「もの」の形の交換を、いかに早く、確実に、ムダなく行えるか
であり、その実現のためには社の全部門とそれらを取り巻く販売代理店やサプライヤーなどが一致協力して総合力を発揮していくことが極めて大切なこと
となる。
○ 「技術は決してだませない」
自然法則はいわば神の摂理であり、手を抜くと必ずほころびが出る。絶対にだませない。「ものづくり」は、製品の信頼性、安全性は絶対に守り続けるという
ことを常に念頭に置き、誠実に取り組むことによってのみ達成できる。若さあふれる皆さんの情熱で、「ものづくり」を通じ、この星の未来を私たちとともに
切り拓いていってもらいたい。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
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