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三菱重工業グループの株式会社田町ビル(東京都港区、社長:加藤 千之)は、港区に所有する賃貸ビル内の飲食施設で、太陽光発電を利用した小型植物工場(野菜栽培装置)から採れる新鮮な無農薬栽培野菜を使った料理の提供を開始した。同飲食施設を通じて、CSR(企業の社会的責任)に基づく環境・地域貢献につなげるのが狙い。安全・安心な料理が手軽に食べられる“店産店消”を実現し、同社が賃貸・管理するビルの入居テナントなどへの利用促進をはかっていく。
採れたて野菜が食べられる飲食施設は、JR田町駅前にある「第一田町ビル」の地下1階にあり、田町ビルが所有。運営は外食チェーン大手の株式会社ニユートーキヨー(東京都千代田区)に委託して、ランチおよびディナーを提供している。採れたて野菜は主にディナーメニューに使い、メニューはサラダ、レタスシュウマイ、ベビーリーフと生ハムのピザなどを用意して提供をスタートした。
同施設内に設置した小型植物工場は2台でいずれも棚式。通常サラダ用のリーフレタスを1日当たり約60株(約6kg)、ベビーリーフなど小さめの野菜を同約1,500株(約2㎏)収穫することができる。栽培用の電力は、屋上に昨年設置した出力約4kWh(一般家庭1戸分の消費量に相当)の三菱重工製太陽光発電システムから得ている。
同社は本小型植物工場を1月に導入。ニユートーキヨーと連携しながら、安定した収穫に向けた実証栽培や、採れたて野菜の魅力を表現できるメニューの考案などの準備を進めてきた。並行して飲食施設利用者などを対象とする試食会を通じて、収穫野菜と露地栽培モノとの食べ比べなども実施。収穫野菜を使った健康メニューの集客力などについて手応えを確認する一方で、PR活動にも取り組んできた。
田町ビルは三菱重工100%出資によるグループ建物資産運営管理会社で、1964年の設立。賃貸ビルの所有・運営および三菱重工ビルなどの運営管理と、その関連事業を手掛けている。「“安全で快適なビル空間サービス”の提供」を経営理念に、三菱重工のCSR行動指針、環境方針を反映した本業を活かした環境保全や教育支援に力を注いでおり、今回のような環境・地域貢献につながる取り組みの活発化を通じて「地域に愛される会社」を目指し、従業員のCSRに対する意識向上を推進していく。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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