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中国に産業用ディーゼルエンジンの生産・販売会社を設立

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 三菱重工業は、中国のディーゼルエンジン大手、上海柴油机股份有限公司(Shanghai Diesel Engine Co., Ltd.、以下、上海ディーゼル)と合弁で、ディーゼルエンジンの生産・販売会社「上海菱重発動機有限公司」を設立することで合意し、合弁契約を締結した。成長著しい同国の産業用ディーゼルエンジン市場に参入し、価格競争力を強化しながらシェア拡大をはかるのが狙い。生産・販売開始は2012年12月の予定。

【合弁契約調印式の模様】
 上海菱重発動機有限公司の資本金は、両社折半出資の2億元(約25億円)。本社所在地は上海市で、当面、100億円規模の販売を見込む。将来的には200億円規模まで売上を伸ばす方針。
 生産機種は、当社から生産・販売ライセンスの供与を受ける出力500~1,600kWの産業用ディーゼルエンジン。調達・販売・サービスに当たっては、上海ディーゼルが保有する広範なネットワークを活用する。

 今回の合弁新社設立は、拡大する中国市場でシェアアップを目論む当社と、出力500kWを超える産業用ディーゼルエンジン市場への本格進出を目指す上海ディーゼルの思いが一致したことによる。

 上海ディーゼルはディーゼルエンジンの老舗メーカー。中国自動車メーカーの最大手である上海汽車工業(集団)総公司(上海汽車)のグループ企業で、建設機械・発電・船舶向け出力100~500kW高速ディーゼルエンジンを手掛けて大きなシェアを持つ。従業員数は約3,300人。

 高い成長を続ける中国のディーゼルエンジン市場に加え、政府が導入を決めた、環境性に優れた天然ガスを燃料とするガス分散電源設備も今後、急拡大する見込みで、現在50万kW規模の市場は2015年には5,000万kW規模に膨れ上がることが期待されている。ただ、高い現地生産比率が同市場への参入条件になっていることから、現地での生産が不可欠となっている。合弁新社はこのような新規市場にも積極的に参画していく方針で、中国市場での更なる事業規模の拡大を目指していく。

 当社は今後も、上海ディーゼルと良好な関係を維持しつつ、新会社の事業展開を全力で支援していく。

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