Press Information

欧州のフォークリフト生産体制を再編

Print

 三菱重工業は、欧州のフォークリフト生産体制を再編する。具体的には、当社の欧州事業会社である三菱キャタピラー・フォークリフト・ヨーロッパ(Mitsubishi Caterpillar Forklift Europe B.V.:MCFE、本社・オランダ)のオランダ工場で行っているバッテリー式フォークリフトの生産を、同社の連結子会社であるフィンランドのロックラー社(Rocla Oyj)に移管する。また、エンジン式フォークリフトは他の生産拠点からの輸出に切り替える。事業の一層の効率化と収益基盤の安定化をはかっていくのが狙いで、今後、関係機関の合意を得て実行していく。

 今回の再編は、ユーロ債務危機の深まりなどを背景とした欧州市場の伸び悩みに対応するもの。これにより、MCFEは今後、欧州フォークリフト事業全体の統括・管理と営業・アフターサービスを手掛け、欧州統括拠点としての役割を果たしていく。また、屋内物流機器メーカーであるロックラー社は、現地市場の主流となっているバッテリー式フォークリフトを新たに加えることで、スケールメリットによる競争力強化を追求していく。

 MCFEは1992年の設立。欧州、ロシア、中東、アフリカ向けに、これまでバッテリー式およびエンジン式の小型フォークリフトの生産・販売を手掛けてきた。
 ロックラー社は1942年設立の屋内物流機器メーカー。2008年にMCFEが買収した。

 当社のフォークリフト・物流機器事業はこれまで日米欧中の5つの生産拠点を中心に展開してきた。同事業全体の統括機能を持つ汎用機・特車事業本部本工場(神奈川県相模原市)を中心に、米国のMCFA(Mitsubishi Caterpillar Forklift America Inc.、ヒューストン市)、欧州のMCFE(アルメア市)、中国の三菱重工叉車(大連)有限公司(MFD、大連市)と、ロックラー社を加えた体制で、その年間生産能力は7万5,000台に達していた。
 今回の再編により、当社は、グローバルな顧客即応体制を維持しながら、為替リスクの回避とフレキシブルな生産融通を実現し、フォークリフトの世界シェア拡大を目指していく。

mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: