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M501GAC型ガスタービン2基を受注

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 三菱重工業は、カナダの大手電力会社であるトランスアルタ社(TransAlta Corporation)傘下のトランスアルタ・ジェネレーション・パートナーシップ社(TransAlta Generation Partnership)から、サンダンス発電所7号機(the Sundance 7 Power Generation Facility)向けM501GAC形ガスタービン2基を受注した。同社がアルバータ州に建設する出力80万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器となるもので、運転開始後は90万超世帯の電力を賄うこととなる。

【三菱重工のG形ガスタービン】
 今回の受注は、当社原動機事業の北米拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)傘下のMPSC(MPS Canada, Inc.)を通じて契約した。

 GTCC発電設備は、M501GAC形ガスタービン2基、蒸気タービン、発電機などによって構成される。当社はこのうち、主機であるガスタービン2基を製作・供給、発電機は三菱電機が手掛ける。なお、ガスタービンの製作については、MPSAのサバンナ工場(米国ジョージア州)で一部部品を手掛け、組み立てはすべて同工場で行う。

 トランスアルタ社はカナダ(53発電所)、米国(17発電所)、豪州(5発電所)で事業を展開する電力大手で、その総発電量は約1,000万kWに達する。エネルギー源も多様で、石炭火力、天然ガス火力、水力、風力、地熱、バイオマスを手掛け、カナダでの風力発電量は100万kWを超える。
 同社は今後も、GTCCなどの新規発電所を多数建設する計画を持つが、MPSCはそれらに協力していくことで同社と合意しており、世界最高の出力・効率を誇る当社の最新鋭M501J形ガスタービンがそれらの計画に採用される可能性もある。

 M501GAC形ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る60Hzの大容量タービン。G形ガスタービンは北米向け35基超を含め、すでに国内外で75基以上の受注実績があるが、今回の受注は、その性能と実績が高く評価されたことによる。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システム。高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献する。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得している。今回の受注を弾みに、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備や、高効率ガスタービンの受注活動に一層力を注いでいく。
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