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燃料電池複合発電“トリプルコンバインドサイクル”の要素技術研究を開始

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 三菱重工業は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)を組み合わせた“トリプルコンバインドサイクル(Triple Combined Cycle)”の要素技術を開発する。独立行政法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の公募研究「固体酸化物形燃料電池を用いた事業用発電システム要素技術開発」に対する提案が採択されたもので、期間は平成24年度から2ヵ年の計画。

 トリプルコンバインドサイクルは、GTCCの上流側にSOFCを設置することにより、SOFC、ガスタービン、蒸気タービンの3段階で電気を取り出す燃料電池複合発電システム(FCCC:Fuel Cell Combined Cycle system)で、極めて高い発電効率が実現できる天然ガス発電設備。
 数十万kW級では70%-LHV(低位発熱量)※1以上、数万kW級では60%-LHV以上に達する世界最高水準の発電効率が期待できる。

 今回開発するのは、SOFCとガスタービンの連携に必要となる要素技術。SOFCとしては高圧力環境下(~3.0MPaG※2)での特性や耐久性の検証、ガスタービンとしてはガスタービン本体の改造や燃焼器の開発で、SOFCとガスタービンの連携を模擬した発電検証も計画している。

 当社は、現在の天然ガス発電設備の発電効率を10~20ポイント上回るトリプルコンバインドサイクルを画期的かつ有望な技術として位置づけており、今回の要素技術開発の成果を踏まえて、実用化に向けた開発を推進していく。

<トリプルコンバインドサイクル・フロー図>

 

 

<トリプルコンバインドサイクル・外観イメージ図>

※1 LHVは蒸発潜熱を含まない発熱量で、蒸発潜熱を含む発熱量はHHV(高位発熱量)。
※2 MPaGは大気圧を基準とした相対的圧力(ゲージ圧)の単位。


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