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中国の工作機械工場にショールームを開設、ユーザーサポート充実へ
EASTPO(上海国際工作機械見本市)にも出展

発行 第 5225号
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 三菱重工業は7月2日、中国・常熟市(江蘇省)の工作機械工場内にショールームを開設する。中国市場での顧客拡大に向け、歯車工作機械をはじめとする製品の高い性能や、当社のニーズ対応力についてアピールするとともに、技術相談やテストカットなどユーザーサポートを充実するのが狙い。併せて、翌3日に上海市で開幕する「EASTPO2012第14回上海国際工作機械見本市」に主力製品を出展、常熟工場ショールーム開設と合わせ当社ブランドの浸透をはかっていく。

 常熟工場ショールームは、2011年4月から歯車工作機械を生産している「三菱重工(常熟)機械有限公司」の一角にオープンする。最初に現地生産を始めた、当社歯車工作機械のベストセラー機である切削油不要のドライカットホブ盤「GE15A」のほか、近くドライカットギヤシェーパ「SE25A」も設置する。また、精密切削工具や加工サンプルも展示し、実機見学やテストカット、各種加工技術相談、機械の操作指導などに対応する人員を配置する。

 同工場ではこれまでも、実機を展示する一方、テストカットや加工技術コンサルティングなどのサービスを行ってきたが、ショールーム開設を機に、生産拠点にとどまらずユーザーサポート拠点としても発展させ、セミナー開催や顧客が持ち込む実際のワークを対象にした具体的な技術指導・支援などを積極化していく。

 一方、EASTPO2012には、常熟工場で生産したドライカットホブ盤GE15Aのほか、当社主力の門形5面加工機MVRシリーズの主な加工対象部品である建設機械の大物部品を展示する。両機種は高精度と高速性能とで顧客の高い評価を得ており、自動車や建設機械、一般産業のほか、インフラ産業向けに、多数の納入実績を持つ。

 EASTPOは、北京市で1989年以来隔年開催されている「CIMT 中国国際工作機械展覧会」に次ぐ、中国で2番目に規模が大きい工作機械見本市。1999年以来毎年開催されており、より国内色・ビジネス色が強いといわれている。今回は上海新国際展覧センター(SNIEC)を会場に、7月6日までの4日間開催される。

 中国では、急速な“クルマ社会”の進展に加え、地域開発の波が内陸部にも及んでおり、自動車や建設機械を生産するための設備投資が活発に行われている。当社は、中国での事業拡大に向け、常熟工場を中核拠点とし、生産台数の増大や機種の追加、主要部品の現地調達機能強化など、中国における顧客との“距離”を縮めるための各種施策を積極的に推進している。 当社は、常熟工場のユーザーサポート拠点化を進めながら、EASTPOやCIMTをはじめとした展示会へも積極的に出展し、当社工作機械をアピールできる機会を効果的に活用。工作機械の製造をはじめショールームを含めた関連サービスを充実させながら、当社ならではの強みを追求することで、中国市場の開拓を加速していく。


【歯車工作機械のベストセラー機 ドライカットホブ盤「GE15A」】

製品ページ

 

 


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