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全社グローバル事業展開の中核拠点となる新会社

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 三菱重工業は10月1日付で、シンガポールにある複数の当社現地法人に分散している事業を統合・集約して新会社を発足させる。各事業を同国の現地法人であるMHI Industrial Engineering & Services Private Ltd.(MIES)に承継させてスタートするもので、海外事業拡大のためのグローバル・ビジネス・センターとしての新たな機能を持たせ、広範な情報の共有化をはかり、各製品事業の一層の伸張を支えていく。

 具体的には、環境・化学プラント事業をメインとして手掛けているMIESを承継会社として、現存のMitsubishi Heavy Industries Singapore Private Ltd.(MHISP)が担っている船舶・海洋、冷熱事業の営業機能と調達を含むコーポレート機能を、また、Mitsubishi Power Systems(Asia Pacific)Pte. Ltd.(MPS-AP)が担っている原動機事業の営業機能をそれぞれMIESに統合・集約する。
 この新たな体制始動に向け3社は2日、合併契約を締結した。これを受け、当社はMIESに対し追加の資本増強を行うことを決定した。

 新会社は、現在MIESが手掛けているCO2回収装置、ガス・石油生産設備、化学プラントなどの各種EPC(設計・調達・建設)事業、搬送システム、水処理設備などに加え、原動機事業本部、船舶・海洋事業本部、冷熱事業本部の営業拠点としての広範な事業活動を遂行していく。また、将来的には、総務・人事、資材調達、経理・資金などのコーポレート機能を強化し、アセアン・オセアニア地域の当社グループ会社へのコーポレート業務支援も実施していく。

 今回の新たな事業会社の発足は、アセアン・オセアニア地域をはじめ、当社のグローバル事業展開の強化・加速をはかるのが狙い。
 MIESは現在、東南アジアや中東などを対象とした受注・販売活動を積極的に展開しているが、同社のこの活動が、シンガポール政府の輸出振興策の対象となったこと、また、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)からの貿易(包括)保険が適用されたことなども、MIESを承継会社とする今回の統合・集約を後押しした。

 当社は新会社と密接に連携し、その事業展開を全面的に支援していく。
MHI Industrial Engineering & Services Private Ltd.(MIES)の概要
社名 MHI Industrial Engineering & Services Private Ltd.(MIES)
所在地 シンガポール
代表者(役職・氏名) 社長・伊藤和逸
事業内容 肥料・石油化学、石炭・石油・ガスなどの化学プラント、排煙脱硫・CO2回収などの環境プラント、機械・鉄構事業本部の製品全般
資本金 240万シンガポールドル(MHISPの100%出資)
Mitsubishi Heavy Industries Singapore Private Ltd.(MHISP)の概要
社名 Mitsubishi Heavy Industries Singapore Private Ltd.(MHISP)
所在地 シンガポール
代表者(役職・氏名) 社長・細野真
事業内容 三菱重工製品の営業・調達・部品販売・アフターサービス
資本金 620万シンガポールドル(三菱重工の100%出資)
Mitsubishi Power Systems (Asia Pacific)Pte.Ltd.(MPS-AP)の概要
社名 Mitsubishi Power Systems (Asia Pacific)Pte.Ltd.(MPS-AP)
所在地 シンガポール
代表者(役職・氏名) 社長・岩瀬弘幸
事業内容 東南アジア全域を統括する原動機の現地法人。原動機製品全般の新規案件、部品販売・アフターサービスなど
資本金 177万シンガポールドル(MHISPの100%出資)

 


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