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千葉都市モノレール株式会社(本社:千葉県千葉市、社長:大澤雅章)、千葉都市モノレール車両製作共同企業体(代表者:三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、社長:大宮英明))が設計・製造した千葉モノレールの新型車両 『 アーバンフライヤー 0形 』 が、「2012年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
車両のデザインは、モノレールの存在自身を都市のアイデンティティーとして表現すべく、「空」を総合デザインコンセプトとして、車両の外観、室内デザイン、シンボルマーク、車両ネーミングのデザインを行っています。道路上空を運行する懸垂型モノレールの“景色を見渡すことができる眺望性”を最大の特長として生かし、ガラスエリアを大幅に拡大したほか、車両両端部の運転席横の床面に窓を設けるなどして、世界最長の空中飛行鉄道として、「空中散歩」を楽しめる魅力的な公共交通機関の実現を目指しました。
アーバンフライヤー0形は、1988年の開業以来活躍を続けてきた1000形の代替として新造した車両で、本年7月8日から2編成4両が営業運転を開始しました(現有車両3編成)。2013年度末までに計4編成8両が導入される予定です。
(1)車両概要
アーバンフライヤー0形は、従来の車両構造をベースとしつつ、バリアフリー対策や新しい安全基準に
適合させたほか、省エネルギー性能も向上させるなど、千葉モノレールの主力を担う車種として、これ
からの時代の要請に応える車両となっています。
(仕様)
・形 式:0形
・車体寸法:14,800mm×2,580mm×3,085mm(長さ×幅×高さ)
・定 員:78人(座席定員30人)
・制御方式:VVVFインバーター制御
・保安設備:自動列車制御装置(ATC)
(2)デザイン概要
「千葉モノレール新型車両デザイン検討委員会※」で提案されたデザインを具現化し、懸垂型モノレールを都市のシンボルとしてメッセージ化する
ために、「空(そら)」をデザインコンセプトにしました。懸垂型モノレールの眺望性を最大の魅力と捉え直し、「空」や「浮遊感」を伝えるデザインを目指し
ました。
※ 千葉都市モノレール㈱では、平成18年7月から平成19年3月まで、各界のデザイン・鉄道車両に造詣の深い委員による委員会を設置して、千葉
モノレールの新型車両のデザインについて検討した。デザイン提案・詳細デザインは株式会社GKデザイン総研広島が担当。
○エクステリアデザイン
外観デザインは、先頭部を斜めにカットしたウェッジラインと、鮮やかなブルーが特長です。シャープな印象を与えるウェッジラインは、新型車両の先進
性と空への上昇感を表しています。また、車体色のブル-は、デザインコンセプトである「空」を都市イメージの象徴として表現した色です。
空の鮮明なブルーの車体上に、月星紋をアレンジしたシンボルマークと飛行機雲をイメージした白いストライプをさわやかに配しました。
○インテリアデザイン
車内は空中散歩(浮遊感)を楽しめるよう、従来車両に比べてガラスエリアを広く取りました。運転室の一部にはガラスの床面も採用しています。
新型車両は眺望をより楽しめる、明るく開放的な空間となっています。先頭部には車椅子スペースを用意し、バリアフリー対策も充実させています。
(3)設計・製造会社
千葉都市モノレール車両製作共同企業体(三菱重工業株式会社、三菱電機株式会社)
■ 審査委員による「評価コメント」
懸垂型の千葉都市モノレール二代目の魅力について、床下や腰壁から景色を見下ろす眺望として捉え直した窓、浮遊感を伝える新鮮な車体外観のグラフィカル処理とともに評価。この魅力ある外観に加え、室内のホールド感あるハイバックシートは公共交通として大切な清掃性にも配慮されて、カラーコーディネートされた注意喚起色から、車両内外装のシンボルロゴやネーミングまで、総合的デザイン展開による魅力的な公共交通の提案を評価したい。
■ その他
(1)「グッドデザイン賞」の受賞を記念して、2012年10月2日から2013年10月31日までの期間、アーバンフライヤー0形全3編成に、グッドデザイン賞の「Gマーク」を掲出して運行します。
(2)表彰式は、11月22日(木)に東京ビッグサイトで開催される予定です。
以 上
<グッドデザイン賞について>
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。
これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されており、のべ受賞件数は38,000件以上にのぼり、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。
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