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冷房・暖房とも業界トップのCOP達成 高効率な暖房を徹底追求

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 三菱重工業は、業界トップのCOP※1冷房時4.13、暖房時4.18を達成した空冷ヒートポンプモジュールチラー※2「Voxcel(ボクセル)」を開発、12月から販売を開始する。外気温度がマイナス10℃の低温下でも定格比最大150%の高い能力を発揮し、寒冷時に高効率に暖房できるのが特長。併せて、ユニット連結により、大容量用途にも対応。当社の熱源総合制御システム“エネコンダクタ”により、本機を最大120台まで一括制御できることに加え、ターボ冷凍機とも組み合わせることが可能で、熱源システム全体を最適制御し、省エネをはかることができる。

空冷ヒートポンプモジュールチラー<br/>「Voxcel(ボクセル)」
 ボクセルは、通常の定格運転に対し、最大150%の能力が発揮できる。外気温度がマイナス10℃で屋内との温度差が30℃と大きい時や建物自体が冷えている早朝時など、暖房負荷が一時的に高くなるニーズに、設備を増設せずに対応できることがメリット。
 また、圧縮機をマルチポート化(圧縮機内の圧力を最適に調整)することにより高効率化を実現。冷房・暖房とも省エネ性が高く、ランニングコスト、CO2排出量は当社従来機対比40%削減※3可能。

 本製品は30、40、50、60馬力(67kW~160kW)の4種をラインアップしユニットを連続設置する方式。連結最大120台(最大7,200馬力、19,200kW)まで対応でき、ユーザーの用途、容量に応じた豊富な組み合わせを可能とした。また、各モジュールは、冷媒回路が独立しており、モジュールごとに運転・停止が可能。冬季には、モジュールごとに最適なタイミングで霜取運転をすることで、効率的な暖房運転ができる。

 当社は、暖房時の省エネを重視した空調設備の需要に対応するとともに、ターボ冷凍機と組み合わせた熱源システムおよび最適制御の提案など、トータルソリューション技術を活かして、エネルギー・環境負荷の低減に貢献していく。
三菱重工 空冷ヒートポンプモジュールチラー Voxcel(ボクセル)の主な仕様
形 式 MVCP85 MVCP118 MVCP150 MVCP180
呼 称 馬 力 30馬力 40馬力 50馬力 60馬力
冷 却 能 力(kW) 67 85 106 118 132 150 160 180
加 熱 能 力(kW) 67 85 106 118 132 150 160 180
消費電力
(kW)
冷 却※4 16.2 21.4 28.4 32.8 38.0 45.8 50.4 63.4
加 熱※4 16.0 21.0 26.4 30.7 35.1 40.8 44.5 52.3
冷 却 C O P※4 4.13 3.97 3.72 3.59 3.47 3.27 3.17 2.84
加 熱 C O P※4 4.18 4.04 4.01 3.84 3.75 3.67 3.59 3.43
条 件 冷温水出口温度 冷却5~15℃(定格7℃)、加熱35~55℃(定格45℃)
流量範囲 5.8~16.3m3/h 9.1~22.63 m3/h 11.4~28.7 m3/h 13.8~30.6 m3/h
冷 媒 R410A
外形寸法: 高さ×幅×奥行き 2,424×1,618×3,820mm
質 量 2,070kg

※1 2012年11月9日当社調べ。COP冷房時4.13、暖房時4.18は30馬力の場合。
     COP(Coefficient of Performanceの略)は、熱源機のエネルギー消費効率を示す成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性が高い。
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