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韓国のSPPマシンテックにデッキクレーンのライセンスを供与

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 三菱重工業は、韓国の舶用機械メーカーであるSPPマシンテック(SPP Machine Tech Co., Ltd.)にデッキクレーンの製造・販売権を供与することで合意し、ライセンス契約を締結しました。造船大国・韓国に生産拠点を確保することで、当社技術によるデッキクレーンの韓国市場での浸透をはかるのが狙いです。2008年に締結した中国・江蘇政田重工股份有限公司に対するライセンス供与契約に続くもので、これらにより、当社デッキクレーンの世界シェアアップを実現していきます。

【三菱重工のデッキクレーン】
 今回の契約の対象となるのは、巻上荷重36トン、荷役半径26/28mの現行モデル2機種で、当社は油圧機械などのコンポーネント部品をSPP マシンテックに供給していきます。

 船舶用デッキクレーンは、貨物船の甲板上に設置して、貨物の積み込みや陸揚げに使用する荷役機械で、当社は国内ではシェア40%を占める最大手です。
 今回の契約締結は、造船大国の一つである韓国に効率的な参入を目指す当社と、当社とライセンス契約を結ぶことで、より競争力のあるデッキクレーンをラインナップに加えたいというSPP マシンテックの思いが一致したことによるものです。同社はこれまで欧州メーカーとライセンス契約をしていましたが、今回、当社との契約に切り替えました。

 SPPマシンテックは韓国の造船・舶用機械大手であるSPPのグループ企業。売上の約半分を占めるデッキクレーンのほか、門形陸用クレーン、舶用ボイラー、舵などを手掛けています。設立は1988年で従業員数は約300人。SPPグループはデッキクレーンを搭載するバルクキャリアを主要船型としているSPP造船が中核企業となっています。

 当社は今後も、SPPマシンテックとの良好な協力関係を維持・発展させ、当社デッキクレーンの世界市場への浸透を推進していきます。


【ライセンス契約調印式の様子】


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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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