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CO2回収装置が環境ビジネスアワードを受賞

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 三菱重工業の「CO2(二酸化炭素)回収装置」が、一般社団法人環境ビジネスウィメンや環境省などが主催する環境ビジネスコンテスト「eco japan cup(エコ・ジャパン・カップ) 2012」で「環境ビジネスアワード2012」を受賞しました。長年にわたる技術改良や豊富な納入実績、さらにはCO2回収・貯留(CCS)技術の地球温暖化防止に向けた有効性などが高く評価されたことによるものです。

【表彰式の模様】
 当社のCO2回収技術は、関西電力と共同で開発した高性能な吸収液(KS-1™)を用いる化学吸収法で、エネルギー消費量が大幅に少ないのが特長です。1999年より、天然ガスや重油焚きボイラ排ガスからのCO2回収装置を、世界各地の化学工場向けに10基納入、1基を建設中で、CO2回収装置の商用実績としては世界トップを誇っています。

 一方CCSの分野では、米国の大手電力会社サザンカンパニーと共同で、アラバマ州バリー火力発電所に回収能力500トン/日のCO2回収装置を建設し、2011年6月より石炭焚き排ガスからのCO2回収・貯留実証試験を進めています。その他、ノルウェーの天然ガス焚き複合火力発電所向けに3,400トン/日の回収能力を持つCO2回収装置の技術評価プログラムを受注するなど世界のCCSプロジェクトへの参画を通じて、火力発電所向けのCO2回収プラント建設にも商用規模で対応できる体制を整えています。

 eco japan cupは、エコビジネスの育成支援で経済のエコ化を促進していくことを目的に、環境ビジネスウィメン、環境省のほか、国土交通省、総務省、日本政策投資銀行、三井住友銀行が主催して2006年度から毎年開催されています。ビジネス、カルチャー、ライフスタイル、ポリシーなど部門別に表彰対象が選ばれ、7回目となる今回は40件が受賞しました。そのうち環境ビジネスアワードは、企業が手掛けるエコ製品・事業のなかで社会への大きな貢献が期待されるものを対象に選定されており、当社を含め2件が受賞しました。
 環境ビジネスウィメンは、2004年に小池百合子環境大臣(当時)の呼びかけにより環境分野で事業を展開する女性起業家たちが参加した懇談会を起源として、2007年に設立されたNGOです。

 当社は今回の受賞を励みとして、CO2回収技術のさらなる高度化に取り組み、地球温暖化問題の解決に貢献していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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