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三菱重工業は12日、中国のスクリュー冷凍機最大手「大連冷凍機股份有限公司(Dalian Refrigeration Co., Ltd.)」(以下、DRC)と、合弁で7月にターボ冷凍機の製造・販売・サービスを手掛ける新会社を大連市(遼寧省)内に設立することで合意、合弁契約を締結しました。世界最大のターボ冷凍機市場である中国国内に製造拠点を確保することによりコスト競争力を高め、中国内での一層の販売拡大に取り組むとともに世界市場での積極的な販売展開にもつなげていきます。
合弁会社「菱重冰山制冷(大連)有限公司」の資本金は8,000万元(約12億円:1元=15円換算)で、出資比率は当社側55%、DRC側45%。同社は、当社から中型および大型ターボ冷凍機の製造に関するライセンス供与を受け、DRCの大連市内にある工場敷地内に、約1万2,000m2の工場を新設します。2014年4月に工場を稼働させ、年間500台の生産体制を整備する計画です。
同社が製造するターボ冷凍機の中国国内における製品の販売・サービスは、当社の中国での冷熱事業を統括する三菱重工空調系統(上海)有限公司(MHIAS)が担当し、既に中国全土に展開する販売網を活用して販売拡大に取り組みます。
加えて当社は、当社の販売網を通じてアジア・中近東を中心に広く海外で販売することによって、同社を世界市場向けの生産・調達を担うグローバルソーシング拠点に育成していきます。
DRCは、空調・冷却設備や石油化学設備を手掛ける大連冰山集団有限公司のグループ会社。「冰山」ブランドの業務用冷凍設備などを手掛けており、スクリュー冷凍機では中国最大手です。
当社のターボ冷凍機は、世界最高水準の冷凍効率・環境性能を強みに、国内では6割のシェアを獲得しています。中国をはじめとした世界の主要ターボ冷凍機市場での一層の販売拡大のためにはコスト競争力の大幅な向上が必要と判断。今回、DRCとの合弁事業が実現したものです。
当社は今後、中国の合弁会社を軸に、世界最適の生産・部品調達体制を構築し、グローバル競争力を強化して、世界シェア拡大を目指していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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