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中国向け原子力タービンローターを出荷

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 三菱重工業は、中国三門原子力発電所1、2号機と海陽原子力発電所1、2号機向けタービンローター計16本の最後の1本を高砂製作所(兵庫県高砂市)から出荷しました。2007~2008年に連続受注した原子力タービン発電機設備の中核機器で、世界初のAP1000型原子炉となる両原子力発電所の二次系発電設備となるものです。2009年秋から製作、2011年から順次出荷して、今回の三門原子力発電所向けタービンローターの出荷ですべての出荷を完了しました。

【高砂製作所での式典の様子】
 高砂製作所では22日、これを記念して出荷式が開催されました。式典には、安藤健司執行役員 高砂製作所長をはじめ、原子力事業本部、原動機事業本部、エンジニアリング本部の関係者約100名が出席しました。

 三門1、2号機は、三門核電有限公司(Sanmen Nuclear Power Co., Ltd.)が浙江省三門市に、また、海陽1、2号機は山東核電有限公司(Shandong Nuclear Power Co., Ltd.)が山東省海陽市にそれぞれ建設中の発電所です。出力はいずれも約125万kWです。

 当社が手掛けた三門1、2号機、海陽1、2号機向けタービンローター16本は、低圧タービンローター12本、高圧タービンローター4本からなるものです。

 原子力タービン発電機設備は、当社がハルビン股份有限公司(Harbin Electric Company Limited、契約当時はハルビン動力設備有限公司)と共同で受注したものです。低圧タービンは、最終翼に最新鋭の54インチ級翼を採用した大型の高性能・高効率機種で、当社は原子力タービンの設計とその中核であるタービンローターをはじめとするタービン本体を製作し、ハルビン股份有限公司はタービン車室や、配管および付帯設備などを手掛けました。また、1号機の発電機は三菱電機が担当し、2号機はハルビン電機有限責任公司(Harbin Electric Machinery Company Limited)が担当しました。

 当社はこれまで海外向けとして、メキシコ・ラグナベルデおよび台湾第四の各新設原子力発電所向けに原子力タービン各2基の納入実績を持つほか、スペイン・バンデロスおよびスロベニア・クルスコ原子力発電所向け取替用タービンローターなどをそれぞれ納入しています。

 当社は今後も、安全性と信頼性の高い原子力発電設備を提供するため、グローバル展開をはかっていきます。
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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