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旋盤のアフターサービス業務を三宝精機工業に移管
高いユーザー対応力を継続確保

発行 第 5360号
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 三菱重工業は、1996年に生産を終了した旋盤のアフターサービス業務を、工作機械の改造やメンテナンスを手掛ける三宝精機工業株式会社(横浜市戸塚区、金子 一彦社長)に図面も含め全面移管することで合意し、5月1日に契約を締結しました。性能向上など当社製旋盤ユーザーへの高いサービス対応水準を今後も継続して確保していくのが狙いです。

 三宝精機工業は1954年の創業で、工作機械のオーバーホール(分解・点検・修理)や、レトロフィットによるNC(数値制御)化などのほか、関連治具や産業用ロボットの開発など、幅広い事業を展開。従業員は60人強で、高い技術力とサービス力を備え、国産および海外メーカーの多様な工作機械への対応で、豊富な実績を有しています。特に、当社製工作機械については創業時から据え付け・アフターサービスを担うパートナーとして、重要な役割を果たしてきました。

 当社は1939年に旋盤の生産を開始し、戦後から高度経済成長期にかけて、日本の産業発展に貢献しました。特に、高い精度と高速切削能力に加え自動化ニーズにも応えた「三菱エリコン旋盤」は、画期的な製品として脚光を浴びました。また、1968年には業界でいち早くNC旋盤「HL-580N」を完成。その後は販売・サービス網を整備しながら、1985年にはCNC(コンピューター数値制御)方式の「マルちゃん旋盤(MALCシリーズ)」を投入しました。同シリーズは、熱変位補正機能の標準装備や自動プログラミングシステムの搭載などで好評を博し、機種も拡充されてべストセラー機となりました。
 生産終了後は、旋盤に関する技能を持つ人材の高齢化・減少などに伴い、アフターサービス機能をどう維持するかが課題となっていました。

 当社は今回の業務移管により、三宝精機工業を通じて旋盤ユーザーに充実したアフターサービスを引き続き提供していきます。

【アフターサービス窓口】
    三宝精機工業株式会社 営業部営業課
    住所:〒244-0813 横浜市戸塚区舞岡町405番地
    TEL:045-822-3561 
    FAX:045-824-0151
    ウェブサイト:http://www.sanpo-seiki.com 新しいウィンドウが開きます
【対象機種】
    HLシリーズ、MALCシリーズ、M-Lシリーズ、M-Tシリーズ、S/Tシリーズ


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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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