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宇宙ロケットの商業打ち上げに関する協力覚書(MOU)を締結

三菱重工業株式会社
アリアンスペース
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三菱重工業とアリアンスペース社は7日、首相官邸において、来日中のフランスのオランド大統領と安倍首相臨席のもと、宇宙ロケットの商業打ち上げに関する共同提案の実施などについての協力覚書(MOU)文書を交換しました。

MOU交換式には、三菱重工の大宮英明 取締役会長とアリアンスペースのジャック・ブルトン 取締役営業担当上級副社長が出席しました。

今回のMOUは、これまでの両社の協力の成果を踏まえ、新たに革新的な打ち上げサービスの創造や射場における衛星準備作業の標準化などを検討していくことに合意したものです。これにより、商業打ち上げ市場の更なる発展と、両社事業の一層のサービス向上をはかるのが狙いです。

日本の宇宙産業とアリアンスペースとの協力の歴史は、相互のロケットとペイロードのインターフェースを共通化することを目指して意見交換を行った1990年代初頭に遡ります。三菱重工とアリアンスペースはこの礎のうえに新たな協力関係を築き、“ローンチ・サービス・アライアンス”などを結んできましたが、今回のMOUはこれをさらに発展させるものです。

今回のMOU締結について、三菱重工の大宮会長は次のように述べました。「当社は、世界の商業打ち上げ市場において50%以上のシェアを誇るアリアンスペースとのMOU締結を大変光栄に思っています。アリアンスペースとの協力により、顧客に対し、より魅力的で価値の高いサービスを提供できるものと確信しています。フランスと当社の関係は様々な分野にわたっており、これによりさらに双方の関係が強くなることを期待しています」。

アリアンスペースのステファン・イズラエル 代表取締役会長兼CEOは、6日(日本時間)に成功したATV4号機打ち上げのため滞在中であったギアナ宇宙センターから次のように述べました。「私の日本訪問から1ヵ月も経たずにMOUの締結となり、誠に光栄に思っています。安倍首相並びにオランド大統領ご臨席のもと、三菱重工と当社との素晴らしい協力関係を確認することができましたことを心より感謝しています」。

また、MOUを締結した同社のブルトン営業担当上級副社長は次のように述べました。「当社は、日本の宇宙産業におけるリーディングカンパニーである三菱重工とのMOU締結を大変光栄に思っております。両社の協力は双方の顧客に対し、より柔軟でより優れたサービスを提供することを可能にします。日本はアリアンスペースにとって30年来の重要なパートナーであり、今後もこの関係を維持していくことを希望します」。
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