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ロシア向け大規模アンモニアプラント建設プロジェクト

三菱重工業株式会社
双日株式会社
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 三菱重工業株式会社(本社:東京都港区 社長:宮永 俊一、以下、三菱重工)と双日株式会社(本社:東京都千代田区 社長:佐藤 洋二、以下、双日)は、大手建設会社のルネッサンスヘビーインダストリ社(Renaissance Heavy Industries:RHI 本社:トルコ)と共同で、ロシアの肥料メーカー、フォスアグロ社(PhosAgro)の子会社フォスアグロ・チェレポヴェツ社(PhosAgro-Cherepovets)から、同国最大となるアンモニアプラント建設プロジェクトを受注し、EPC(設計・調達・建設)契約を締結しました。プロジェクト総投資額は7億8,500万ドルとなる見込みです。

【調印式の様子】

 今回のアンモニアプラントは、モスクワの北方約400kmに位置するチェレポヴェツ市に建設されます。天然ガスを原材料としてアンモニアを生産するプラントで、製造能力は2,200トン/日。2017年の運転開始を予定しています。製造技術として、ハルダー・トプソ(デンマーク)の化学プロセスを採用します。

 三菱重工はコンソーシアムのリーダーとして基本・詳細設計、機器調達、据付・試運転指導員派遣を手掛け、双日はロシアでのビジネス実績を生かして関係者間の調整を担当します。RHIは建設工事と内陸輸送業務を受け持ちます。

 フォスアグロ社は欧州最大のリン酸肥料メーカーで、高純度リン酸石、アンモニアや窒素肥料などの製造も行っています。同社はアンモニアの増産計画に伴い老朽化した既存設備の更新を進めており、今回の建設プロジェクトもこの方針に沿ったものです。三菱重工と双日は、2011年にタタルスタン共和国でのアンモニア・尿素プラント、2012年にバシコルトスタン共和国でのアクリル酸プラントを受注しています。今回の受注は、こうした実績が高く評価されたことによるものです。

 アンモニアからつくられる肥料は、世界的な人口増加に伴う食料増産の流れから今後も安定的な需要の増加が見込まれています。世界的な天然ガス産出国のロシアでは、天然ガスの高付加価値化や産業の発展、農業の振興への寄与といった観点から肥料分野への関心が高まっています。また、同国では現在、20~30年前に建設された肥料プラントの更新需要を迎えています。

三菱重工と双日は今回の大型案件受注を機に、肥料プラント市場におけるプレゼンスを一層高めるとともに、ロシアをはじめとする世界各地での合成ガス・石油化学分野での継続受注を目指して積極的な営業を展開していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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