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トルコ ゲルメンチック地熱発電所2号機向け蒸気タービンを受注

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 三菱重工業は、三菱商事と共同で、トルコの独立系発電事業者(IPP)であるグルマット社(GÜRMAT ELECTRICITY GENERATION CO. INC.)から、出力4万7,000kWのゲルメンチック(Germencik)地熱発電所2号機向け蒸気タービンを受注しました。エーゲ海に面する同国第3の都市イズミルの南60kmの地点に建設するもので、運転開始は2015年の計画です。

【発電所全景】
 蒸気タービンは地熱発電設備の中核機器で、今回の受注は、当社が2008年に納入したゲルメンチック1号機向け蒸気タービンに続くものです。発電機は三菱電機が供給します。
 今回の成約は、既存の当社製機器の高い稼働率と信頼性が評価されたことによるものです。

 トルコでは、高い経済成長を背景に電力需給の逼迫が続いており、電源確保が大きな課題となっています。そのため、再生可能エネルギーへの関心も高まっており、同国に豊富に存在する地熱資源の利用には近年、政府の後押しも行われるようになっています。今回のゲルメンチック2号機でも10年間にわたり電力の固定価格買取制度(FIT)が適用される計画です。

 地熱発電は、地中深くに存在するマグマ溜まりの熱水を蒸気のかたちで取り出し、タービンを回して発電するものです。太陽光発電や風力発電などのように天候に影響されることがなく、24時間フル稼働できるのが特徴で、そのため、設備利用率が風力や太陽光と比べ格段に高く、また、CO2排出量が極めて少ないクリーン発電でもあります。

 当社は世界13ヵ国から100基超の地熱発電プラントを受注しているこの分野のリーディング・カンパニーです。当社納入の設備容量(約311万kW)は世界の地熱発電設備容量の約3割に達していますが、今後も、地球温暖化防止に貢献する国内外の地熱発電設備の受注活動にさらに積極的に取り組んでいきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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