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中国華東地域の機械製造業に工作機械を拡販へ

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 三菱重工業は、中国・上海市で7月2日(火)から5日(金)まで開催される「EASTPO 2013 第15回上海国際工作機械見本市」に工作機械を出展します。展示内容は、常熟市(江蘇省)の工作機械工場で今春新たに生産を始めた切削油不要のドライカット式ギヤシェーパによる歯切り加工の実演などです。同工場で生産したギヤシェーパをEASTPOに出展するのは、今回が初めてです。

■展示内容
・歯車工作機械 ドライカットギヤシェーパ「SE25A」(実機による加工実演)
・大形工作機械 門形五面加工機「MVRシリーズ」(パネル展示と金型加工サンプル展示)
・歯車加工用各種切削工具および加工ワークサンプルの展示

■ギヤシェーパ「SE25A」とは
 段付きなど複雑な形状を持つ直径250mmまでの歯車を、カッターの往復運動で高速・高精度に加工できます。当社が1997年に世界で初めて完成させたドライカット歯車加工システムにより、加工時のオイルミストや使用後の廃油が発生しません。作業環境の改善やメンテナンス性の向上など、優れた省エネ・経済性を発揮します。また、モジュール化された周辺・搬送機器と組み合わせれば、自動ライン化でさらなる生産性向上も可能です。

■出展の狙い
 上海市、江蘇省、浙江省を中心とする華東地域の各種製造業界を中心に、常熟市の工場で生産した高速・高精度加工および環境・経済性に優れた工作機械を、日本と同等の品質と中国内の取引条件でタイムリーに提供できる点をアピールし、拡販につなげていくのが狙いです。特にギヤシェーパによる加工実演では、以前から現地生産しているホブ盤と併せ多様な歯車生産に対応した機械と切削工具をセットで提供することで、幅広い顧客ニーズに応えられる当社の高いソリューション能力について、認知向上をはかります。

■「EASTPO 2013 第15回上海国際工作機械見本市」とは
 EASTPOは、北京市で1989年以来隔年開催されている「CIMT 中国国際工作機械展覧会」に次ぐ、中国で2番目に規模が大きい国際工作機械見本市です。1999年以来毎年開催されており、華東地域に多い自動車・建設機械・産業機械などの製造関係者が多数来場します。今回は上海新国際展覧センター(SNIEC)を会場に開催されます。

■背景
 中国は世界最大の工作機械市場で、経済発展に伴い活発な設備投資が見込まれます。なかでも沿海部の華東地域は、労働コストの上昇も顕著で、生産現場の自動化など各種歯車・機械部品の高効率生産に対する関心が高く、当社工作機械の重点市場の一つとなっています。当社は常熟市に工作機械工場を開設して2011年春にホブ盤の生産を開始。本年春には生産機種を門形五面加工機とギヤシェーパにも広げ、当社ブランドの浸透に注力しています。

       
            【ドライカットギヤシェーパSE25A】               【中国生産拠点 歯車工作機械製造風景(江蘇省常熟市)】

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