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アジア・シンボル社中国工場向け蒸気タービンを受注

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 三菱重工業は、紙・パルプ大手のアジア・シンボル 社(Asia Symbol (Shandong) Pulp And Paper Co., Ltd.)が保有する日照(Rizhao)紙・パルプ工場向けに出力9万kWクラスの蒸気タービンを受注しました。運転開始は2015年の計画です。

 同社の日照 紙・パルプ工場は青島から南西約200kmの山東省日照市に位置しています。今回受注した蒸気タービンは、工場の設備増強に伴う電力需要を賄う自家発電設備として導入されるものですが、蒸気タービンからの蒸気は発電に用いられるだけでなく、その一部は紙・パルプ製造プロセスにも使用されます。

 当社は機器供給のほかに、据付・試運転などのための技術アドバイザー派遣を担当します。取扱商社は三菱商事です。

 アジア・シンボル社は1993年にインドネシアで製紙事業を開始したアジア有数の紙・パルプメーカーで、アジア・パシフィック地域の有力企業グループであるRoyal Golden Eagle groupの中核を担う企業です。
 当社は2008年にも同社の日照 紙・パルプ工場向けに蒸気タービン計2基を納入していますが、今回の受注は、これまでの当社の実績と既納設備の良好な運転実績が高く評価されたことによるものです。

 今回受注した蒸気タービンは抽気が可能なタイプです。抽気とは、タービンの工程の途中から一定量の蒸気を取り出すことで、このタイプのタービンは主に電力とプロセス蒸気が必要な自家発電設備に用いられます。当社はこの分野で豊富な供給実績を持ち、顧客が必要とする様々な運転モードに合わせた最適設計を通じ、顧客プラントの高効率で安定した運転に貢献します。

 当社は今後も、顧客の多様なニーズにきめ細かく応えながら、この分野の事業拡大に向け積極的に取り組んでいきます。
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