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米国オールドドミニオン・エレクトリック向けM501GAC形ガスタービン2基供給

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 三菱重工業は、米国の発電・送電協同組合であるオールドドミニオン・エレクトリック(Old Dominion Electric Cooperative:ODEC)の出力100万kW級ワイルドキャット・ポイント(Wildcat Point)発電所用M501GAC形ガスタービン2基を供給する覚書(MOU)を同社と締結しました。近く正式契約を行います。併せて、長期メンテナンスサービス(LTSA)の提供も契約締結する予定です。ODECが新規に建設する天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所の中核機器となるもので、運転開始は2017年の計画です。

 今回のプロジェクトは、当社原動機事業の米国拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通して受注するものです。
 GTCC発電所は、メリーランド州ライジングサン(the Town of Rising Sun)から西8kmの地点に、2つの既設ガスタービン・シンプルサイクル発電設備に隣接して建設されるものです。

 今回のGTCC発電設備は、M501GAC形ガスタービンのほか、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成されます。当社はこのうち、主機であるガスタービン2基を製作・供給し、発電機は三菱電機が手掛けます。なお、ガスタービンの製作については、MPSAのサバンナ工場(米国ジョージア州)で行う計画です。
 また、LTSAに基づき、運転開始後はガスタービンなどの保守・管理、代替部品の供給、およびリモートモニタリングなどに当たることとなります。

 M501GAC形ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る大容量タービンです。G形ガスタービンはこれまで北米向け40基以上を含め、すでに世界で80基以上の受注実績があり、北米向けのM501GAC形受注累計も13基に達しています。今回の受注は、M501GAC形の優れた性能とこれまでの実績が高く評価されたことによるものです。

 ODECは1948年に設立され、バージニア州のグレンアレン(Glen Allen)に本拠を構え、バージニア、メリーランド、デラウエアの3州に所在する11の電力協同組合を中心に電力を供給しています。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システムです。高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今回の受注を弾みに、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備の受注活動に一層積極的に取り組んでいきます。
製品ページ

 


Tags: 火力,北米,パワードメイン
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