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米国マイアミ国際空港のAPMシステム輸送力増強工事を受注

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 三菱重工業は、米国のマイアミ国際空港(Miami International Airport:MIA)向けに全自動無人運転車両システム(Automated People Mover:APM)の追加車両4両を含む輸送力増強工事を受注しました。納入は2016年の予定です。

【全自動無人運転鉄道システム】
 同工事は、マイアミ・デード郡航空局(Miami-Dade Aviation Department)から、当社の米国法人である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.:MHIA)を通じて受注したものです。この路線は2008年に受注し、2011年に開業しました。空港(MIA駅)と複合交通ターミナル(Miami Intermodal Center:MIC駅)の間約2kmを結んでおり、MHIAが開業から5年間の運行・保守を請け負っています。今回受注した4両は、現在運行中の車両と同型です。

 同路線は、開業直後から当初予想を上回る乗客数で推移しており、輸送力増強の必要性に迫られていました。今回の輸送力増強工事により運行車両総数は12両となり、車内混雑の緩和をはじめ乗客の利便性ならびに快適性の向上に貢献します。

 APMは、完全自動運行方式により無人走行する新交通システムで、ゴムタイヤ走行方式であることから、運行が滑らかで騒音が低いという特長を持っています。
 当社は米国内では、MIAの北ターミナル線、ワシントンのダレス国際空港、アトランタ国際空港の3件と合わせて4件のAPMシステムを納入しているほか、香港、シンガポール、韓国、ドバイなどアジア中東地域でも豊富な実績を有しています。また、2010年には東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)向け新造車両108両、2011年にはマカオ向けシステムを一括受注するなど、世界市場でトップを争うポジションを確立しています。
 今回の受注は、これら納入・稼働実績と、それに裏付けられた当社システムの信頼性が高く評価されたことによるものです。

 当社は本年、シンガポールでAPMの2両連結化を中心とする新交通システム輸送力増強工事を受注しており、今回の受注をさらなる弾みとして、新規路線だけでなく既存路線の拡張・輸送力増強ニーズも掘り起こしながら、積極的な営業を展開していきます。
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Tags: 交通システム,北米,I&Iドメイン
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