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海洋研究開発機構から海底広域研究船の建造を受注
多くの最先端調査機能を搭載して、海底資源の広域調査を効率的に推進

発行 第 5428号
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 三菱重工業は、独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)から海底広域研究船の建造を受注し、契約を締結しました。海底資源の広域調査を効率的に推進するとともに、鉱物・鉱床の成因や生成条件の解明を行うなどの総合的な調査が可能な研究船で、併せて、防災研究にも貢献することができます。年度内に当社下関造船所(山口県下関市)で着工し、2015年度末の完工を予定しています。

 海底広域研究船は全長約100m、幅約19mで、国際総トン数は約5,500トン。地殻構造調査用の地震探査システム、海底地下試料採取用の大型ピストンコアラ―および海底設置型掘削装置、遠隔操作型無人探査機(ROV)、自律型無人探査機(AUV)といった最先端の調査機器の運用が可能であり、海底資源の調査研究を効率的に実施します。航海速力は約12ノット。定員は65名です。
 また、本船は採取した試料を新鮮なまま分析・解析することが可能な洋上研究ラボも搭載しており、調査の効率性を飛躍的に高めます。

 海底広域研究船の建造造船所選定は公募提案により行われ、技術面の評価により当社が契約先候補者に選定されて今回の契約に至ったものです。

 当社は近年この分野において、東北海洋生態系調査研究船“新青丸”(JAMSTEC向け)、海洋資源調査船“白嶺”(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構向け)などの最新鋭の調査研究船を建造しています。
 当社は今後、この海底広域研究船の建造に全力で取り組むことで、わが国の海洋資源の調査研究に貢献していくとともに、本船建造で培われる技術力を活かし、引き続き調査研究船の商談に積極的に取り組んでいきます。

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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