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韓国電力技術(株)からM501J形ガスタービンや蒸気タービンなどを受注

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 三菱重工業は、韓国電力技術株式会社(KEPCO E&C)から、M501J形ガスタービンをはじめとする天然ガス焚き熱併給発電設備(CHP)の中核機器を受注し、契約を締結しました。DS Power社が首都ソウル南方50kmの京畿道 烏山市(Osan)にCHPを建設するもので、運転開始は2016年3月の予定です。

【J形ガスタービン】
 烏山CHPは、韓国の急増する電力需要に応えるとともに、新興住宅地向け地域暖房用温水を供給するものです。発電設備容量は43.6万kW。ガスタービン1基、蒸気タービン1基、発電機2基、排熱回収ボイラーなどで構成されるガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備で、M501J形ガスタービンに大容量抽気を可能とする蒸気タービンを組み合わせることにより、世界最高水準の熱効率を実現します。
 このうち、当社はガスタービンと蒸気タービンを製作・供給し、三菱電機は発電機を担当します。

 プロジェクトを推進するDS Power社は、大成産業(Daesung Industrial Co., Ltd.)が出資する特別目的会社(SPC)です。また、KEPCO E&Cは韓国電力公社(KEPCO)系列の発電所設計・建設会社です。

 M501J形ガスタービンは、当社が2009年に独自技術により開発した60Hz用の最新鋭機です。国内電力向けに採用されて以来、国内外で広く導入されており、今回のKEPCO E&C向けも含めた現在までの受注累計は23基に達しています。

 GTCC発電は、化石燃料を使用した最もクリーンかつ高効率な発電設備です。ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができるのが特徴で、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。
 このGTCC発電にJ形ガスタービンを用いると、従来型石炭焚き火力発電と比べCO2排出量を約50%低減することが可能です。

 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今回の受注を弾みに、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つ最新鋭のJ形ガスタービンとGTCC発電設備の受注活動に一層積極的に取り組んでいきます。

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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