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ビル用空調機の窓側設置システム2モデルをフルモデルチェンジ

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 三菱重工業は、空調負荷が特に大きくなるビルの窓際部(ペリメータゾーン)対応の空調機“ビラックシステム(BILAC System)”の現行2モデルをフルモデルチェンジして3月より受注を開始します。業界トップの省エネ性を実現し、最新型リモコンの接続を可能にして操作性、視認性を向上。新規および既設機更新時における多様なニーズに対応します。

 ビラックシステムは、室内中央部(インテリアゾーン)用の空調機を補完しながら、ペリメータゾーンの冷房期の輻射熱、暖房期の冷気をエアーカーテンのように空調処理するシステムで、インテリアゾーン対応の空調機の稼働率を抑えて空調システム全体の省エネ性を高めます。今回、ACW(Air-conditioner Curtain Wall)シリーズ16機種とWT(Wall Through)シリーズ16機種、合計32機種をフルモデルチェンジしてラインアップします。

 ACWシリーズは、ビル管法(建築物衛生法)に対応する換気運転機能と、初夏や初秋の中間期冷房時において省エネ性に配慮した外気冷房機能を搭載した高機能型8機種は踏襲し、加えて高機能型から排気機能などの一部付加機能を除いたシンプルな普及型8機種を新たにラインアップ。

 高効率化のため、ACW、WTともに高性能ツインロータリ圧縮機とDCファンモータの新搭載によりACWシリーズ2.5kWタイプ(定格暖房能力)はAPF(通年エネルギー消費効率)※値4.7(通年エネルギー消費効率)、同クラスWTシリーズのAPF値は5.1と、いずれも従来機種対比で約30%向上して業界トップの高効率化を達成しました。

 コントロール部には、すでに市場で高評価を得ているecoタッチリモコンの接続が可能となり、優れた操作性と視認性を実現します。
 また、火災時などに有効な吸排気ダンパーについては、高機能型ACWは電気式オートダンパー、WTは固定式ダンパーをそれぞれ標準で、普及型ACWも固定式ダンパーをオプションで装備できるよう配慮しました。
 ACWシリーズはユニット幅を2m以内に抑えることで既設機からの更新施工性を確保。工期短縮と施工費削減も可能にします。

 当社は引き続き、空調機器事業の拡大を目指し、市場からのニーズが高い、省エネ性や操作性ならびに更新性に優れた製品の開発に注力致します。

※ APFは、Annual Performance Factorの略で、年間を通じて冷暖房を行うために必要な能力の総和を、冷暖房機器のエネルギー消費量で割った性能評価指数です(JRA4048:2006条件での値)。値が大きいほど省エネ性に優れています。

  
【多機能ユニットウォールタイプ「BILAC ACW」】              【ウォールスルータイプ「BILAC WT」】


Tags: 生活,アジア,I&Iドメイン
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