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三菱重工業は、鹿児島県薩摩川内市に市内運行用の電気バスを納入します。当社製高性能リチウム二次電池「MLiX」を搭載し、連続走行可能距離を飛躍的に向上させたノンステップ(低床)の大型路線バスで、4月からの運行が予定されています。
納入する電気バスは、薩摩川内市が策定した次世代エネルギービジョンと行動計画に基づき、次世代エネルギーを活用した取り組みの一環として導入されます。川内駅と川内港ターミナル(高速船)を結ぶシャトルバスとして用いられ、地域の観光や交流の活性化、交通のグリーン化に大きな役割を果たすことが期待されています。また、同市では災害時などでの緊急用の電力供給源としての活用も予定しています。
工業デザインで有名な株式会社ドーンデザイン研究所(代表取締役:水戸岡鋭治氏)による外観や内装は、高速船が就航する甑島を囲む美しい海をイメージした白と青を基調に、「甑」の文字をトレードマークに配置したデザインとなる予定です(注)。
電気バスに搭載するリチウムイオン二次電池MLiXは、軽量・コンパクトで、高い信頼性と長寿命を実現しており、当社が開発・販売するコンテナ型電力貯蔵システムやハイブリッドフォークリフトなどに搭載され、すでに多くの実績を積み上げています。
今回の薩摩川内市向け電気バスは、北九州市が計画するゼロエミッション交通システム向けの電気バスに続く納入となります。当社がこれまで国内外で電気バスと、それを活用した省エネ・低炭素の街づくりに貢献する様々な実証試験を実施してきた蓄積が奏功したものです。 なお、26日より3日間、東京ビッグサイトで開催されている「国際スマートグリッドEXPO」において、模型展示を用いた電気バスや、当社が目指すスマートコミュニティの世界を紹介しています。
当社は今後も、電気バスの普及を通じたスマートコミュニティづくりにさらに積極的に取り組んでいきます。
- 外観デザイン
電気バス諸元表
項目 | 諸元 | |
---|---|---|
ステップ | ノンステップ | |
用途 | 大型路線バス | |
乗車定員 | 72人 | |
車両寸法 | 車両全長 | 11.065m |
車両全幅 | 2.495m | |
車両全高 | 3.475m | |
車両重量 | 11,250kg | |
最高速度 | 85km/h | |
1回充電時の最大走行距離 | 80km (参考値) | |
駆動モーター | 形式 | 非同期誘導三相交流モーター |
最高出力 | 240kW | |
搭載電池 | メーカー | 三菱重工業 |
仕様 | DC 621.6V / 150Ah / 93.24kWh | |
商用SOC | 10%~90% | |
冷却方式 | 空冷式 | |
車軸 | 前軸 | 低床独立型/一体型 |
後軸 | 低床リジッド | |
サスペンション | ワイド・フル・エアー・サスペンション方式 | |
制動装置 | フル・エアー・ディスク・ブレーキ方式、ABS適用 | |
タイヤ仕様 | 275/70R 22.5 -16PR |
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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